研究者の立場から地域貢献を考える

□ 椎野潤ブログ(加藤研究会第八回)  研究者の立場から地域貢献を考える   大学の役割として、教育と人材育成(第7回)、研究開発と社会貢献があります。最近の科学技術に関する大学の役割として社会に貢献する研究開発、先端的な科学技術によるイノベーションが求められています。信州大学などの地方大学では教員

林業政策

□ 椎野潤ブログ(金融研究会第八回) 林業政策 文責:角花菊次郎 愛知県豊田市は「第4次森づくり基本計画」を策定し、森づくり団地化などを進め、過密人工林解消に向けた取組を強化していくとの記事がありました(日刊木材新聞:2023/4/19)。また、今後の森林管理のあり方、利用間伐適地の設定、近隣地域へ

再造林の重要性詳述

□ 椎野潤ブログ(大隅研究会第八回) 「再造林の重要性詳述」   おおすみ百年の森 理事 有馬 宏美 活動を共にする森田氏から次号のブログを依頼され、私が勤務する製材・集成材工場の立ち位置から、現状と今後の木造建築に関することでもとご指名を頂いたところですが、前回の亀甲氏のブログを読んで私

ある素材生産事業者の林業DX

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第八回) ある素材生産事業者の林業DX 文責:文月恵理 長野県東部のある自治体で、二年ほど前に小さな林業会社が誕生しました。全く別の地域で生まれ育った男性が、その地の女性と縁を得て移り住み、林業大学校で学び森林組合に勤めた後、新たに会社を立ち上げたのです。その社長から、当

サザエさん森へ行く

□ 椎野潤ブログ(伊佐研究会第八回) サザエさん森へ行く   令和5年3月7日、林野庁と一般財団法人長谷川町子美術館の間で調印が交わされました。長谷川町子先生作の国民的漫画「サザエさん」のキャラクターを林野庁における普及啓発活動で運用するというもので、木材消費者、都市生活者をはじめ、広く国

スマート林業の人材を育てる

□ 椎野潤ブログ(加藤研究会第七回)  スマート林業の人材を育てる   新年度の4月になりました。新入学生やフレッシュマンが新たな1年をスタートさせる月です。ビジネスの経営資源で、ヒト、モノ、カネ、情報は重要と言われています。最も重要なヒトの人材育成は大学の大きな役割です。2002年4月に信州大学に

国産材を選べない家づくり

□ 椎野潤ブログ(金融研究会第七回) 国産材を選べない家づくり   文責:角花菊次郎 国産材をふんだんに使った家に住みたい。そのような理想を思い描く人は多いと思いますが、現実にはコストの壁に阻まれ、国産材の家づくりは高嶺の花となっています。国産材といった木材だけではなく、その他の建材や様々

再造林の重要性

□ 椎野潤ブログ(大隅研究会第七回) 「再造林の重要性」   おおすみ百年の森 理事 亀甲 陽海 植林されたスギ・ヒノキ人工林が本格的な利用期を迎え、生産形態が間伐生産から皆伐生産へと変化し、生産工程も架線集材から高性能林業機械を用いた路網集材が主流となってきました。皆伐生産が増えた結果、

在来木造と2×4(ツーバイフォー)の融合

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第七回)  在来木造と2×4(ツーバイフォー)の融合   文責:文月恵理 先日、千葉市内で2×4木造アパートの上棟が行われました。100平方メートルの2階建て、大きな窓の数からみて、10戸程度が入居する建物でしょう。このアパートの建設には、いくつもの革新的なトピ

地域木材流通デザイン・地域林業デザイン

□ 椎野潤ブログ(伊佐研究会第七回)  地域木材流通デザイン・地域林業デザイン   樹木は種類によって容姿が全く異なり、適した生息地がそれぞれにあるのと同様で、木材は樹種によって性質が異なるため、適材適所でつかってこそその性質が活かされ、木材の用の美に繋がります。また同じ杉の木であっても品