地域産業と森林資源の適切で持続可能な関係性(バランス)の構築②

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第52回) 地域産業と森林資源の適切で持続可能な関係性(バランス)の構築② 合同会社木人舎代表社員 椎葉博紀 日々、地域の森林整備に携わり森林と向き合うとき、再造林されたエリアの確実な植生回復を実際に目にする安心感は格別のものがあります。 一方で、地球規模でみると日本の国

地域産業と森林資源の適切で持続可能な関係性(バランス)の構築①

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第51回) 地域産業と森林資源の適切で持続可能な関係性(バランス)の構築① 合同会社木人舎代表社員 椎葉博紀 皆様、ご無沙汰しております。前回「再造林のデジタル化で持続性のある生業を地方から興す」と題した投稿から早いもので1年が経ちました。 その間、一次産業者としての関心

ウッドステーション大型パネル活用

□ 椎野潤ブログ(伊佐研究会第19回)  ウッドステーション大型パネル活用 去年の年末、伊佐ホームズ設計施工の物件で、念願のウッドステーション大型パネルを活用することが実現しました。本ブログ「椎野ブログ」の元祖、椎野先生のご紹介で2018年末頃にウッドステーションの大型パネルを知り、その後ウッドステ

森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて「山側の情報活用」

□ 椎野潤ブログ(堀澤研究会第3回)  森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて「山側の情報活用」 堀澤正彦 昨今、住宅着工件数の落ち込みが話題に上がっています。製材業者も影響を受けているのは言うまでもありません。九州地方のとある森林組合が製材事業を停止したとのニュースも耳にしました。半面

建築業界の変化が国産材にもたらすもの

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第31回) 建築業界の変化が国産材にもたらすもの 先日、北千葉にあるモック株式会社の大型パネル工場で、見学会と、設計に関連する新技術のお披露目が行われた。業界で注目を集める設計士が大型パネル技術に価値を見出し、自分の作品を手掛ける大工さんや工務店の人達を連れて来たのだ。そ

集成材への思い

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第24回) 集成材への思い 文責:文月恵理 無垢材が一番いい、集成材はまがい物、私は長い間そんな思い込みに囚われていた。森林・林業にのめり込むきっかけとなった2006年の家づくり体験塾では、手刻みに拘る大工さん達から教えを受けたが、彼らは、木材の寿命より接着剤の保持期間は

ドローンToハウジングの実践から見えたもの④林業が住宅産業に伍していくために

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第17回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの④林業が住宅産業に伍していくために 文責:文月恵理 木島平のカラマツ林をリモートセンシングしたデータを伐採・造材に生かし、住宅の建築にまで繋げた実証実験、その結果を一言で言えば、住宅産業が基準とする品質レベルに、林業側

ドローンToハウジングの実践から見えたもの③信州カラマツを活かした建築の底力 

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第16回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの③信州カラマツを活かした建築の底力 文責:文月恵理 2023年5月、カラマツは木島平の山から伐り出され、地域でカラマツを専門に扱う製材工場に運ばれました。カラマツは、乾燥した後も曲がったり反ったりすることが多いとされ、

ドローンToハウジングの実践から見えたもの②デジタル技術の最前線と課題

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第15回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの②デジタル技術の最前線と課題 文責:文月恵理 2022年の10月、信州大学発のベンチャー企業:精密林業計測と、信州大学の院生・学生からなる計測班が木島平のカラマツ林に入りました。長野五輪のジャンプ競技場のすぐ近くという

ドローンToハウジングの実践から見えたもの ①地域材を使うことの意義

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第14回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの ①地域材を使うことの意義 文責:文月恵理 2023年11月9日、長野県松本市内で、後の歴史に残るかもしれない、ある住宅の上棟が行われました。設計図書を元に必要な部材を算出、そこから最適な造材を割り出し、立っている木と