建築業界の変化が国産材にもたらすもの

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第31回) 建築業界の変化が国産材にもたらすもの 先日、北千葉にあるモック株式会社の大型パネル工場で、見学会と、設計に関連する新技術のお披露目が行われた。業界で注目を集める設計士が大型パネル技術に価値を見出し、自分の作品を手掛ける大工さんや工務店の人達を連れて来たのだ。そ

木造大型パネル工場で働く③木造大型パネル生産から上棟まで

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第27回)  木造大型パネル工場で働く③木造大型パネル生産から上棟まで 今回は、パネル生産時にどんな作業や注意点があるか、そして自分達が作ったものが立ち上がる上棟時の気持ちなどについて書こうと思います。 パネルを生産する前に立面図、平面図、構造図、パネル図、仕様書等を確認

木造大型パネル工場で働く②女性でも木造躯体を作れる仕事

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第26回)  木造大型パネル工場で働く②女性でも木造躯体を作れる仕事 モック株式会社千葉工場にて木造大型パネルの生産に携わっている岡沢です。今回は“女性・高齢者でも木造躯体を作れる工場”について書いていきます。 私は医療介護従事者として長年勤め、建築の知識は全くありません

木造大型パネル工場で働く①入社のきっかけ

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第25回)  木造大型パネル工場で働く①入社のきっかけ 読者の皆様、初めまして。 モック株式会社千葉工場で木造大型パネルの生産に携わっている岡沢由衣と申します。紆余曲折しながら大型パネルの生産スタッフへと辿り着き、椎野ブログ図書館へ記事を投稿する運びとなりました。工場の一

集成材への思い

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第24回) 集成材への思い 文責:文月恵理 無垢材が一番いい、集成材はまがい物、私は長い間そんな思い込みに囚われていた。森林・林業にのめり込むきっかけとなった2006年の家づくり体験塾では、手刻みに拘る大工さん達から教えを受けたが、彼らは、木材の寿命より接着剤の保持期間は

ドローンToハウジングの実践から見えたもの④林業が住宅産業に伍していくために

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第17回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの④林業が住宅産業に伍していくために 文責:文月恵理 木島平のカラマツ林をリモートセンシングしたデータを伐採・造材に生かし、住宅の建築にまで繋げた実証実験、その結果を一言で言えば、住宅産業が基準とする品質レベルに、林業側

ドローンToハウジングの実践から見えたもの③信州カラマツを活かした建築の底力 

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第16回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの③信州カラマツを活かした建築の底力 文責:文月恵理 2023年5月、カラマツは木島平の山から伐り出され、地域でカラマツを専門に扱う製材工場に運ばれました。カラマツは、乾燥した後も曲がったり反ったりすることが多いとされ、

ドローンToハウジングの実践から見えたもの②デジタル技術の最前線と課題

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第15回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの②デジタル技術の最前線と課題 文責:文月恵理 2022年の10月、信州大学発のベンチャー企業:精密林業計測と、信州大学の院生・学生からなる計測班が木島平のカラマツ林に入りました。長野五輪のジャンプ競技場のすぐ近くという

恒久仕様の木造モバイル建築とは(その5) ~まちづくりとの調和と動産としての新たな価値の創出~

□ 椎野潤ブログ(長坂研究会)  恒久仕様の木造モバイル建築とは(その5) ~まちづくりとの調和と動産としての新たな価値の創出~   一般社団法人日本モバイル建築協会 代表理事 長坂俊成 1.まちづくりとの調和 日本モバイル建築協会は、森林とつながる恒久仕様の木造モバイル建築の普及に取り組

ドローンToハウジングの実践から見えたもの ①地域材を使うことの意義

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第14回) ドローンToハウジングの実践から見えたもの ①地域材を使うことの意義 文責:文月恵理 2023年11月9日、長野県松本市内で、後の歴史に残るかもしれない、ある住宅の上棟が行われました。設計図書を元に必要な部材を算出、そこから最適な造材を割り出し、立っている木と