秩父FOREST(その3)  植樹適地探索の苦闘  秩父ミューズパーク昆虫の森 秩父FORESTのプレ植樹祭 

林業再生・山村振興への一言(再開)

2020年11月(№50)

 

□椎野潤(続)ブログ(261)秩父FOREST(その3)

植樹適地探索の苦闘

秩父ミューズパーク昆虫の森 秩父FORESTのプレ植樹祭

2020年11月11日

 

☆前書き

「植樹適地探索の苦闘」子供達の植樹に適した場所を探すのには、大変に苦労しました。でも、この苦労の末、見付けた適地で「秩父FORESTのプレ植樹祭」が、開催できることになったのです。ここでは、伊佐裕さんから、いただいた、第2の資料(参考資料1)を引用してブログを書きます。

 

☆引用

[植樹適地探索]

「秩父フォレスト」は、秩父市の市有林を対象に、都市部と秩父の人々の交流を図りながら植樹活動を実施するために、まず未来を担う子供達が植樹する山を、探すことから始めました。秩父市から次の箇所を紹介してもらい視察を実施しました。

(1)「定峰峠付近の市有林」:ここは立派な森林ですが、子ども達が植樹するには、急峻すぎて転げ落ちる危険性が大でした。

 

(2)「埼玉県野外活動センター跡地」:このセンターは、青少年の健全育成の役割が縮小して、老朽化と利用団体・学校数の減少により、2016年4月に閉鎖されていました。それで、建物・施設は取り壊され平地になっていました。

ここは標高736メートルの高篠峠の中腹にあり、広大な敷地の中に、石像のモニュメント、水源の泉とそれを祭る鳥居、建物跡地や運動場広場がありました。敷地は充分に広く、その跡地を自然に返して植樹活動を実施すれば、将来にむけて森林コンサートの開催や森に遊ぶ家族の拠点にすることは、十分可能でした。

人里離れた森の中であるため、鹿の食害が多く、カエデなどを植樹していましたが、食害で殆ど枯れていました。ここは上級者向きの植樹場所です。

 

(3)「秩父ミューズパーク」:ここは都市公園であり、敷地内の「昆虫の森」が植樹対象地でした。子供達が植樹する上で、交通の便も良く、敷地内に遊べる施設が多く、植樹後も楽しめる初歩的な植樹の候補地でした。私たちは、この地を見て、ここで植樹を始めようと考えました。昆虫の好む樹種であるコナラ、クヌギや、オオムラサキなどの蝶々が好むエノキ、カシワ等を植える植樹です。

でも、秩父市の職員と、「昆虫の森」の管理を市から委託されている「NPO法人秩父の環境を考える会」と一緒に視察に行きますと、以外な事実が浮上しました。

「昆虫の森」はゴルフ場の跡地にできており、植樹しても数年たつと殆どが枯れてしまうのです。ヒアリングを重ねますと、ゴルフ場の土壌が、自然に戻されていないことが分かりました。ゴルフ場の図面を入手し、日本ゴルフ設計協会の会員やゴルフ場設計施工会社に、さらに詳しくヒアリングを重ねました。その結果、グリーンやフェアウエイだった場所はベント芝であり、その下は砂地でした。芝の水分を調整するラバー、スプリンクラーの配管があることもわかりました。一方、ティーグラウンドはコウライ芝であり、その土壌には砂地などはなく、植樹が可能でした。全国のゴルフ場跡地の多くは、土壌までは元に戻されていないまま活用されていると思われます。

 

[プレ植樹祭の植樹場所の決定]

2020年11月14日に開催される予定のプレ植樹祭の植樹場所は、砂地などがない箇所を再調査して、そこで植樹を試みることにしました。

その後は、秩父市の予算は利用せず、関係団体と協定を結び、ともに外資予算を獲得して土壌を部分的に元に戻し、その箇所で植樹に挑戦することとしました。

「秩父ミューズパーク」は都市公園であり、完全に森に戻すことはできません。でも、自然と人間の中間にある景観を創造し、森林生態系の憩いの場にすることはできます。「都市での生物多様性」をもつ生物の、生息環境を創出することもできます。植樹には秩父で種から育苗したものを使うことにし、ドングリ拾いからはじめる計画としました。

 

[秩父ミューズパーク昆虫の森での秩父FORESTプレ植樹祭]

2020年11月14日に開催される「プレ植樹祭」では、サントリーホールディングスサスティナビリティ推進部チーフスペシャリストの山田健氏と、「NPO法人秩父百年の森」副理事長で秩父市の「森の活人」である島崎武重郎氏に講演をお願いしております。

また、共催者である「昆虫の森」で活動している「NPO法人秩父の環境を考える会」やインタープリーターとしてご招待している「自然教育研究センター」の村上友和氏にもご協力をいただきます。様々な分野で活躍されている、この方々の力を借りながら、「秩父フォレスト」の中長期事業を共同で進め、ステップアップを図って行きたいと考えています。

 

☆まとめ

この「プレ植樹祭」の開催で、秩父FORESTのメンバーに、秩父側の協働団体、さらに、当日お招きする方々が加わり、受入組織体制のネットワークは、一気に広がります。また、大会に参加される方側にも、多様なネットワークがあります。これらが繋がり合えば、一層巨大なソーシャル・ネットワーキングが構築されるでしょう。この大会が、秩父FORESTの未来に及ぼす影響は多大なのです。「プレ植樹祭」で「秩父FOREST」は重要な一歩を、さらに歩み始めます。

 

(注1)秩父FORESTホームページhttps://chichibu-forest.com/

(注2)参考資料2 https://chichibu-forest.com/pg3159259.html

 

参考資料

(1)伊佐裕著:秩父FOREST報告、(その2)、2020年10月29日。

(2)秩父へ行こう。秩父ミューズパーク昆虫の森「秩父FOREST」のプレ植樹祭。2020年11月14日開催。主催:秩父FOREST、共催:NPO法人、秩父の環境を考える会、NPO法人、秩父百年の森。

 

[付記]2020年11月11日

 

[コメント]秩父ミューズパーク植樹に是非参加してください。

秩父ミューズパーク昆虫の森 「秩父FOREST」のプレ植樹祭

2020年11月14日(土)10時現地集合

 

交通案内

(電車)  西武池袋駅発07:30(ちちぶ5号)西武秩父駅着08:59

現地直行バス 西武秩父駅発09:30(循環バス)スポーツの森着09:51

(車)   関越自動車道・花園より約40分

秩父ミューズパーク 第3駐車場をご利用ください。

秩父FORESTホームページhttps://chichibu-forest.com/よりお申込みください。

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