森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて⑤椎野理論との出会い

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第39回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて⑤椎野理論との出会い 北信州森林組合 堀澤正彦 境界明確化により施業地の集約が容易になり、さらに高精度森林資源データを運用することで、年間の工程計画をもとにした「計画生産」が可能になったことを前段までで記しまし

日本人の木の文化を超えて

□ 椎野潤ブログ 塾頭 本郷浩二 「日本人の木の文化を超えて」 日本人は木が好きではない。 これは、ある時期から私が持った反説的疑問というか、木づかいについてがっかりした思いを凝集した課題です。 日本は木の文化が育まれてきた、ということを巷では普通に言われます。西洋が石の文化であることとの対比で使わ

ヨーロッパ林業の勢い

□ 椎野潤ブログ 塾頭 酒井秀夫 「ヨーロッパ林業の勢い」 暑中お見舞い申し上げます。 先月ドイツの林業機械展KWF (https://kwf-tagung.net)に行ってまいりました。4年ごとに開催され、5日間で5万人の来場者が見込まれていました。 途中、フランクフルト市内のガソリンスタンドで燃

木材について考える

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第38回) 木材について考える 戸田てつお(森林総合監理士) 前回、林業は森林の持つ多面的機能を発揮させつつ森林を適正に管理し利益をあげるために木材等を生産していく産業だと捉えた。今回、その収穫物である木材について考えてみたい。 木材は、燃料や紙パルプ、そして住環境の資材

林業について考える②社会で支える森林経営

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第37回) 林業について考える②社会で支える森林経営 戸田てつお(森林総合監理士) 林業の育林費用は概ね植栽・下刈もろもろ合わせて2百万円/ha程度とされている。 一方、ざっくりであるが木材の収入はスギの場合、原木市場で平均1万3千円~1万4千円/㎥であり、原木市場までの

林業について考える①多面的機能の発揮が求められる森林経営

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第36回) 林業について考える①多面的機能の発揮が求められる森林経営 戸田てつお(森林総合監理士) 林業とは何か? 巷では、昔は稼げたが現在は産業として成り立っていないとか、産業としては成り立っていないが森林浴はどうやら健康に良いらしいとか、昨今のキャンプブームやSDGs

森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて④森林デジタルデータによる「生産計画」へ

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第35回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて④森林デジタルデータによる「生産計画」へ 平成25年に大事件が起こりました。集約化と連携した林産事業が軌道に乗りかけた(と思っていた)矢先、パルプチップ材が事実上の受入れ全面停止。大手製紙会社の大減産が始まり再

森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて③森林資源のデジタルデータ活用への道

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第34回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて③森林資源のデジタルデータ活用への道 前回まで私のキャリアの半分、森林情報デジタルデータ化(境界明確化)と地域森林の集約化に傾倒するまでを紹介しましたが、その間に広域合併により所属が北信州森林組合となりました。

森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて②GISを活用した森林管理

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第33回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて②GISを活用した森林管理 意欲を持って取り組んだ境界明確化と集約化施業ですが、数を重ねるごとに様々な課題も露呈してきました。やるほどに増える膨大な図面の管理はままならず、現地の杭や目印も永久ではありません。「

森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて①迷い込んだ森林と集約化の価値

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第32回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて①迷い込んだ森林と集約化の価値 皆さんは「椎野塾」をご存じでしょうか。椎野ブログの始祖にして、サプライチェーンの権威である椎野潤先生が主催する勉強会です。私は、林業、森林組合関係者として初にして唯一の門下生とし