□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第38回) 木材について考える 戸田てつお(森林総合監理士) 前回、林業は森林の持つ多面的機能を発揮させつつ森林を適正に管理し利益をあげるために木材等を生産していく産業だと捉えた。今回、その収穫物である木材について考えてみたい。 木材は、燃料や紙パルプ、そして住環境の資材
カテゴリー: 地域振興・山村振興&林業再生
林業について考える②社会で支える森林経営
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第37回) 林業について考える②社会で支える森林経営 戸田てつお(森林総合監理士) 林業の育林費用は概ね植栽・下刈もろもろ合わせて2百万円/ha程度とされている。 一方、ざっくりであるが木材の収入はスギの場合、原木市場で平均1万3千円~1万4千円/㎥であり、原木市場までの
林業について考える①多面的機能の発揮が求められる森林経営
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第36回) 林業について考える①多面的機能の発揮が求められる森林経営 戸田てつお(森林総合監理士) 林業とは何か? 巷では、昔は稼げたが現在は産業として成り立っていないとか、産業としては成り立っていないが森林浴はどうやら健康に良いらしいとか、昨今のキャンプブームやSDGs
森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて④森林デジタルデータによる「生産計画」へ
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第35回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて④森林デジタルデータによる「生産計画」へ 平成25年に大事件が起こりました。集約化と連携した林産事業が軌道に乗りかけた(と思っていた)矢先、パルプチップ材が事実上の受入れ全面停止。大手製紙会社の大減産が始まり再
森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて③森林資源のデジタルデータ活用への道
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第34回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて③森林資源のデジタルデータ活用への道 前回まで私のキャリアの半分、森林情報デジタルデータ化(境界明確化)と地域森林の集約化に傾倒するまでを紹介しましたが、その間に広域合併により所属が北信州森林組合となりました。
森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて②GISを活用した森林管理
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第33回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて②GISを活用した森林管理 意欲を持って取り組んだ境界明確化と集約化施業ですが、数を重ねるごとに様々な課題も露呈してきました。やるほどに増える膨大な図面の管理はままならず、現地の杭や目印も永久ではありません。「
森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて①迷い込んだ森林と集約化の価値
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第32回) 森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて①迷い込んだ森林と集約化の価値 皆さんは「椎野塾」をご存じでしょうか。椎野ブログの始祖にして、サプライチェーンの権威である椎野潤先生が主催する勉強会です。私は、林業、森林組合関係者として初にして唯一の門下生とし
建築業界の変化が国産材にもたらすもの
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第31回) 建築業界の変化が国産材にもたらすもの 先日、北千葉にあるモック株式会社の大型パネル工場で、見学会と、設計に関連する新技術のお披露目が行われた。業界で注目を集める設計士が大型パネル技術に価値を見出し、自分の作品を手掛ける大工さんや工務店の人達を連れて来たのだ。そ
林業労働災害撲滅へ向けて「貧すれば鈍する」林業からの脱却へ⑥国を挙げての林業労働安全対策の強化へ
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第30回) 林業労働災害撲滅へ向けて「貧すれば鈍する」林業からの脱却へ⑥国を挙げての林業労働安全対策の強化へ 北都留森林組合専務理事兼参事 中田無双 kitaturu@aria.ocn.ne.jp 森林業の労働災害発生件数は、長期的には減少しているものの、近年はほぼ横ば
林業労働災害撲滅へ向けて「貧すれば鈍する」林業からの脱却へ⑤森林業は知識集約型産業
□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第29回) 林業労働災害撲滅へ向けて「貧すれば鈍する」林業からの脱却へ⑤森林業は知識集約型産業 北都留森林組合専務理事兼参事 中田無双 kitaturu@aria.ocn.ne.jp 一次産業である森林業は、労働集約型産業と言われていますが、高度で多面的な知的労働が要求