櫨の木の可能性と素材の民主化とは

□ 椎野潤ブログ(大隅研究会第23回) 櫨の木の可能性と素材の民主化とは 株式会社 岩崎木材工芸  岩﨑 理恵 「僕は、櫨の伝来の地で櫨の木を復活させたいんです。」 そんな突拍子の無い事を言う内田という奇特な人物に出会って四年目、自社の櫨山は約五百本植栽となり、事業化までもう一歩というところに来てい

佐伯広域森林組合と歩んだ道③

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第50回) 佐伯広域森林組合と歩んだ道③ 佐伯広域森林組合 柳井康彦 6.山と工場をつなぐ 平成27年には再び山の事業へ異動となり、山側と工場の連携を強化する業務を担わされました。話は戻りますが、佐伯広域森林組合は各部門でそこそこの利益をだしながら進んでいましたが、やはり

全国植樹祭と、秩父に息づく本多静六博士の精神

□ 椎野潤ブログ(伊佐研究会第22回) 全国植樹祭と、秩父に息づく本多静六博士の精神 まもなく令和7年5月25日、第75回全国植樹祭が埼玉県秩父市で開催されます。この記念すべき節目の行事が、私たち森林パートナーズの拠点である秩父で行われることに、深い喜びと誇りを感じています。有難くも森林パートナーズ

森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて「森林は誰のもの?」

□ 椎野潤ブログ(堀澤研究会第7回)  森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて「森林は誰のもの?」 堀澤正彦 私が所属する森林組合の組合員は広域合併当初の6千人超から約5千人と約20年間で千人以上減少しました。単純に数値を見ると非常に大きな数字ですが、実は組合組織の経営にはさほど大きな影

トランプ関税に思う

□ 椎野潤ブログ(金融研究会第22回) トランプ関税に思う 文責:角花菊次郎 トランプ関税、深謀遠慮か強大な権力をもてあそぶ軽率短慮か。アメリカ国内の産業保護や雇用創出を目的としたトランプ相互関税。他国が米国製品に高い関税をかけている場合、アメリカも同等の関税をかけるというもの。 日本の木材輸入には

林福連携の可能性と課題

□ 椎野潤ブログ(大隅研究会第22回) 林福連携の可能性と課題 駿河木材有限会社 代表取締役 大竹野千里 次々と事業を辞める育苗業者が出てくる中、いずれ自分達で植える分だけでも作られればと、育苗生産者講習を受講したのが平成28年。その後、山行き苗が増える兆しはなく、地域には植林されない荒れた山々が増

佐伯広域森林組合と歩んだ道②

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第49回) 佐伯広域森林組合と歩んだ道② 佐伯広域森林組合 柳井康彦 4.宇目工場稼働 平成21年。この年にいよいよ宇目新工場の稼働となります。私は工場長としてスタートに関与させてもらいました。新工場はまさかのアメリカ製がメイン機械。工場の施設整備に至るに関してはかなりの

日本酒業界に学ぶ

□ 椎野潤ブログ(伊佐研究会第21回) 日本酒業界に学ぶ 伊佐ホームズの家づくりを通して東京西小山にある「利田屋/カガタヤ」(以外「カガタヤ」)さんとご縁を頂戴しました。カガタヤさんは昭和5年創業の老舗酒類小売業で、今では日本酒120蔵、焼酎70蔵、日本ワイン50蔵と直接取引をする日本のお酒に特化し

森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて「古きをたずね思いを新たに」

□ 椎野潤ブログ(堀澤研究会第6回)  森林組合の行方―林業サプライチェーンの実現に向けて「古きをたずね思いを新たに」 堀澤正彦 数回にわたって綴ってきた森林資源の倉庫化。もう少し書こうと思っているのですが、今回はまとまりがつかず原稿の手が止まってしまい一休みです。代わりに、Amazonのおすすめ書

森林所有者の団結

□ 椎野潤ブログ(金融研究会第21回) 森林所有者の団結 文責:角花菊次郎 需要があっての生産。この順番は変えられません。そして生産者側には「大規模化した製材工場や合板工場からの需要に応えて丸太を大量かつ安定的に供給できるか」という難問が突きつけられ続けています。 わが国の林業は、地形的あるいは歴史