次世代産業社会へ向けた 林業・山村(その1)希望に満ちた友との出合い

日立製作所が、一気に飛び出して行こうとしている次世代社会は、全ての産業社会が、激変する世界です。社会が激変するということは、日本の「地域」も激しく変化していくことです。山村も激変するのです。また、全産業が変化するということは、林業とても例外ではありません。ここで、私は、ブログの執筆の信念を変換しました。

 

私の気持ちに、大きな変化をもたらしたのは、林野庁木材利用課、山村振興・緑化推進室の安高志穂室長から、いただいた「新時代に向けた林業と山村」についての資料でした。お手紙でした。これを読んで「次世代産業社会へ向けた林業・山村」のブログを出発させることが出来たのです。以下に、その希望に満ちた友、安高志穂さんとの出会いを書いたブログを、読んでいただきましょう。

 

林業再生・山村振興への一言(再開)

 

2021年8月 (№130)

 

□ 椎野潤(続)ブログ(341) 次世代産業社会へ向けた林業・山村(その1)

希望に満ちた友との出合い  2021年8月13日

 

☆前書き

このたび安高志穂室長を、ご紹介いただきました。この方は、このところ私が、ブログで書き続けてきたことを、林野庁の中で具体的に実施されてきた方です。そのような方と、ご縁ができて、今、この上なく嬉しいのです。資料をいただいたときの「お手紙」を、ここで皆様にも読んでいただきます。そうすれば、今の私の喜びを、皆様に共有していただけると思えるからです。

 

☆引用

「いつも大変お世話になっております、林野庁 森林利用課 安高と申します。先日、本郷前長官宛てにメールいただきました件に関し、林野庁で取り組んでいる「森林サービス産業」に関する事業で得られた成果をとりまとめた資料をお送りさせていただきます。

こちらは、令和2年度の林野庁の補助事業で、特に健康分野に焦点を当て、森林を擁する地域が民間企業等と連携して、森林浴やヨガなど森林空間を利用したプログラムの開発や、そのプログラムを実施した前後のエビデンス(注1)取得等の取組のご支援をしました。

令和2年度は7つの地域をご支援しました。そこで得られたエビデンスの一部を簡単にまとめた資料が添付ファイルの資料(参考資料1)です。

例えば、長野県小海町のエビデンス結果をご紹介しますと、こちらは、首都圏の企業4社の社員9名の方に平日4泊5日のモニターツアー(注2)に参加いただいた結果です。

ある日は1時間半森林ウォークをし、その後は仕事を、ある日は1時間森林ヨガをし、その後は仕事を、といった、いわゆるワーケション(注3)的なツアーが実施されました。

ツアー実施後、ポジティブ感情が向上し、ネガティブ感情は改善しました。そして、その効果がツアー参加後の2か月後も持続する傾向が見られました。

さらに、生活習慣における行動変容についても、ツアー参加をきっかけに「気づき」を得て行動変容が起こり、ツアー参加後2か月後も持続していることが伺えます。

その他の地域も含め、多くの指標で改善傾向が確認できました。記述式のアンケート調査等も行っています。モニターツアーの参加者の方々の満足度も高いものでした。また、いずれの地域も、企業と連携して取り組んでおり、企業の方々にも、森林の中で過ごすことの効果に関心を持っていただけたこと、さらに、取り組んだモデル地域自身が、今回の成果を活用して「企業に営業をしていこう」という動きも生まれました。これは、とても嬉しい成果です(2021年7月3日、林野庁森林利用課、山村振興・緑化推進室、安高志穂室長からのお手紙)

 

 

☆結び

この「お手紙」を私は、何度も読み返しました。私は自分が、一緒にやったプロジェクトの報告を読んでいると感じました。それほど、嬉しかったのです。それで、この先を続けていけば、楽しいブログが書き続けられるだろうと思いました。どうか、お願いいたします。

また、そのブログを書き続けていけば、日本人の心の中の日本の森に対する愛情が、杉・檜に対する愛着が、どんどん、育っていくことでしょう。少子高齢化で、何かと心が暗くなりがちな中で、地域創生・山村振興が、盛り上がっていくと思います。とても楽しみです。安高室長に、このブログに参加していただきたいのです。強く切願します。(椎野潤記述)

 

(注1)エビデンス:証拠、根拠、証言、形跡などを意味する 英単語 「evidence」に由来する外来の日本語 。転じて成果、効果を示す語として用いられる。

(注2)モニターツアー:観察旅行、実験成果確認の旅、ワーケーション的作業実験。

(注3)ワーケション:work(ワーク)とvacation(バケーション)の合成語。休暇中、特に旅行先でテレワークを行うこと。テレワーク:勤労形態の一種で、情報通信技術(ICT、Information and Communication Technology)を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働く形態をいう。tel (離れたところで)とwork(働く)の合成語。

 

参考資料

(1) http://www.rinya.maff.go.jp/j/sanson/kassei/attach/pdf/sangyou-107.pdf

 

[付記]2021年8月13日

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