森田俊彦ブ ログ 南九州の林業再生・山村振興(その1)「おおすみ100年の 森」サプライチェーン川下グループの討論

☆巻頭の一言(1)椎野潤記

森田俊彦さんとは、もう、20年近い年月、深いお付き合いのある畏友です。森田俊彦さんとは、今から17年も昔、2004年頃、九州で林業再生と山村振興に関する先進的な実験をしていました。2020年9月15日のブログ(参考資料1) に、これが書いてあります。これを読んで紹介をしておきます。

 

「この実験は、鹿児島市に建設する木造住宅の杉の構造材を、家を建てる顧客のパソコンから直接、山林の林家へ、インターネットで木材を発注して、加工済み製材を直接、建設現場へ届けてもらう試みでした。

実施していたのは、鹿児島の工務店ベンシステムと、鹿児島県の大隅半島の南端の大隅町のベネフィット森林資源協同組合でした。このプロジェクトのリーダーは、鹿児島建築市場(かごしまけんちくいちば)を推進していたベンシステムの高橋寿美夫さんと、ベネフィット森林資源協同組合の森田俊彦さんでした。

ところが、近年、森田さんと、偶然、東京で出会ったのです。森田さんは、鹿児島県南大隅町の町長になっておられました。全国探しても、これほどまで林業に精通している町長は、そう多くはいないでしょう。

私は、そう考えて電話をして、話の経緯を話して、市町村の担当者に、森林管理を指導されている、ぎふフォレスターの小森胤樹さんの活動への参加を、依頼しました。森田さんは「喜んで参加します」と快諾してくれたのです。 」(「 」内は森田俊彦記)

 

この実験では、大きな成果が得られました。この頃、山主の手取りは、5、000円/木材立方メートルに止まっていました。これを13、000円/立方メートルまで、回復させることができたのです。これで、木を伐採したあとの育林ができました。山において育林を、未来にむけて永続的に継続させて行くことができたのです。

また、建築市場(けんちくいちば)が69,900円/木材立方メートルで買っていた、加工済み杉材は、63、000円/立方メートルで買うことができました。商流・物流費の徹底的な削減の大きな効果が出たのです。その削減効果で得られた金銭は、山主の育林費に返すという発想のもとで、なおかつ、住宅生産コストの低減が実現したのです。これは、人口減少が動かし難い現実となった現代において、生産性を上げ、GDPを拡大させ続ける道を開くものでした。(参考資料1)から引用 椎野潤記]

 

☆巻頭の一言(2) 椎野潤記

2021年正月。森田俊彦さんから、年頭のブログが送られてきました(参考資料2)。これには、以下のように書かれていました。

「2020年12月に市町の事務方で協議してもらいました。やはり残念ながら森林経営管理や環境税への取組は、考え方がまちまちであり、能動的とは言えない状況でした。どちらかと言えば、森林組合のような団体組織に丸投げのムードです。

ある程度覚悟はしておりましたので、この状況を森林組合長を含め、民間団体の方々と2020年12月25日に、現状報告と今後の協議を図りました。これからの林業のこと考えると、今回が最後のチャンスであろう事や、今やらなければ間に合わない等の意見の一致をみました。(参考資料2)から引用」

 

この後、2021年1月からは、森田さんは、鹿児島県内の全市町村長を、個別に訪問し、県をあげて全市町村が結束し、「林業再生」と「山村振興」に挑むことの重要性を、話し続けました。私は、この対話の成果に、大きな期待を寄せていたのです。事実、この成果は、まことに甚大でした。

これから4カ月後の2021年4月30日に、森田さんから、鹿児島県「肝属100年の森」の発足という嬉しい報告が届いたのです(参考資料3)。そして、私は、森田さんから、その間の活動の成果を詳しく聞き、以後、この人たちの活動を、どのような方向に進めていくのが良いのかを、深く理解しました。これを、2021年5月4日のブログに、討論形式にまとめて書きました(参考資料4)。

 

それから、待つこと1年。2022年3月9日に、関係者の皆さんから集められた意見の総括が、討論形式でまとめられ、送付されてきたのです(参考資料5)。それは、林業から製材・プレカットをへて住宅つくりに至る長いサプライチェーン(注1)を、川下・川中・川上に3分割して、3編のブログにまとめられていました。今日は、その内の第1編、森田俊彦ブログ 南九州の林業再生・山村振興(その1)「おおすみ100年の森」サプライチェーン川下グループの討論(参考資料5)を、報告します。椎野潤記

 

 

林業再生・山村振興への一言(再開)

 

2022年4月(№201)

 

□ 椎野潤(新)ブログ(412) 森田俊彦ブログ 南九州の林業再生・山村振興(その1)「おおすみ100年の森」サプライチェーン川下グループの討論 2022年4月22日

 

☆前書き

 

今日から「おおすみ100年の森」サプライチェーン(注1)川下・川中・川上各グループの討論について、ご報告します。さらに、第一回目の報告として今回は、川下グループ

の討論の結果を報告します。聞き手は、森田俊彦さんです。(この項、椎野潤記述)

 

☆引用

「おおすみ100年の森」サプライチェーン川上・川中・川上各グループの討論

森田俊彦

 

昨年「肝属100年の森の会」の発足のご報告をしました。実は私自身は、2021年4月を以て南大隅町長職を退任しました。そして、7月に新設致しました「南州エコプロジェクト」の代表取締役社長を仰せつかりました。

大隅地域の耕作放棄地解消に濃厚飼料(トウモロコシ、大豆、麦等)を作付けし、これまで輸入に依存していた畜産飼料の国産化と、新規就農者や移住者を増やす目的で、頑張っているところです。今、地方では、人口減少、高齢化で農地の状況も、森林同様な現象が起こっています。すなわち、これは、いま、喫緊の課題です。

農地の集約化や鳥獣害等の問題が、森林経営計画と連動すると考えています。すなわち、耕畜林連携を図っており、この計画には、椎の木等、ドングリなどを採取できる樹木の植林と、放牧を考えています。

 

「肝属100年の森」は、新たな名称、「おおすみ100年の森」と改名いたしました。コロナ禍ではありますが、質の高い協議を重ねております。また、今、全国の市町村の森林環境税(注7)の使い道が話題になっています。行政にご理解いただくために、2021年9月、市の議会で、森林環境税や森林経営計画等の一般質問をしてもらい、前向きな回答を頂きました。

今回は、「大隅100年の森」のメンバーを川上、川中、川下の3グールプに分け、インタビュー形式で、近況とこれからを、それぞれの立場から報告していただきます。(森田俊彦記)

 

[川下グループの討論]今回は川下側からのご意見として、お二人の方にインタビューし

てまいりたいと思います。(森田俊彦)

討論参加者:山佐木材 有馬宏美  黒松製材建設 黒松正大

 

森田:自己紹介をお願いします。

有馬:山佐木材(株)代表取締役の有馬です。弊社は、一般家庭向けの「一般材」、大型木造建築向けの「集成材」「CLT(注2)」を取り扱っています。製品は一般も大型木造も全てオーダー品です。丸太の仕入れは直流システムを取り入れ、自社内丸太選別機で仕分けを行っております。

黒松:昭和5年に初代が、黒松製材として創業しました。その後、昭和55年に有限会社黒松建設となり、現在、私が3代目になります。丸太の仕入れ、製材、乾燥、加工(プレカットなど)から建築まで一貫して自社で行っております。特殊なものになると、仏閣の建築も行なっております。従業員数は約30名です。大工の平均年齢は50代と若く、県内専門学校から定期的に若手が入社しています。

 

森田:それではお二人にお尋ねいたします。最近の木材の消費動向と木材製品加工形態は、どの様な状況でしょうか。

有馬: 加工形態としては、高層建築物用途への木材需要が今後見込めます。鉄筋構造(RC)との競争ではなく、「共存」という形で、進んでいくと思われます。そのため、木材の性能評価(含水率・強度)を、どうしていくかが、鍵になります。また、求められる新しい製品(商品)が必要になるでしょう。大型建築用木材としての新たな加工技術の開発研究が必要です。今後はスーパーゼネコンと言われる業界と、建材の共同開発も考えていくべきと思います。最近の木材の消費動向と加工形態としては、部材の大型化が進んでいて、製品の商品開発と加工が課題です。

黒松:一般建築の着工数としては、明らかに減少しています。一方で、リフォームや古民家などの施業が、少しずつ伸びています。古民家は、もちろん、リフォーム作業などは、材質やサイズなど細かいオーダーの材が必要で、またそれを取り扱う大工の技術も必要になってきます。新築木造建築の大型化の中で、この様なコアな需要も伸びてくると考えています。

 

森田:一般の方やユーザーの、森林・木材への意識や、山の相続についての関心は、どうでしょうか。

有馬: 都市部の人の方が地方の人より環境問題に関心があり、その関心は、最終バックグラウンドの森林にまで及びます。また、都市部の人たちは、自身の居住する建物を切り出した山への植林などの体験も、強く希望しています。

黒松: 新築を考えている若いご夫婦は、ほとんどが、「木を伐ることは森林を破壊することだと思っている」と言います。その一方で木造の家に住みたいと、考えています。地元の一般の方の認識として、森林の環境保全と木材の建築・利用がリンクしていないという印象があります。また山主さんは、山を所有していることを重荷に感じています。自分の山にどんな樹種の木が生えていて、境界はどこなのか分からない、名義も爺さんだろうか、曾祖父さんだろうかという状態です。

 

森田: 川上に願うことはありますか? 供給体制や価格、材の質や永続性など。

有馬: これと言ってはないのですが、強いて言えば持続的・永続的に材が供給できるのか?という疑問はあります。

森田:供給というのは、価格ですか?量ですか?

有馬: 数量、価格共にです。年間を通して必要量の材を出せるようなシステムを構築してほしいです。

黒松: 今のところ、木材市場が、材質・樹種・寸法など、きめ細かい注文に応えてくれています。今後も、この様な機能が続けば良いと思います。適正価格とともに、どんな質の丸太が、どのくらいの量あるのかの情報が、リアルタイムで欲しいのです。山を把握していないと我々も欲しい材が手に入りません。

 

森田: オーダーに合わせた材を必要とする地元製材所にとって、オーダーに合わない質の丸太がどんどん出てきてもらっても困る話ですよね。山の永続性についてはどう思われますか?

黒松: 山から永続的に材が出てこなければ我々も施主さんの要望に答えらないので、持続可能な山が必要と思います。しかし、先程言ったように、山主さんが山を分かっていない状況なのです。いま、山の状況を明らかにすることが必要です。

 

森田:それらを踏まえ、サプライチェーンの川上との連携、スマート化(注3)はどうしたら構築できると思いますか?

有馬: やはり、互いに情報を出し合う事が必要です。今は製材工場と山の現場とのタイムラグが発生しているので、お互いの情報を誰に伝えれば良いのか解ることが必要です。どこかで集約する事が必要だと思います。

 

森田:国産材の利用につながる助成とか、どんな所に手を差し伸べて欲しいですか?

有馬: 建築基準法や消防法などの法基準など木造建築との共存が図れる様に整備する必要があると思います。また、SGEC認証(注4)やJIS規格(注5)を取得・維持するには費用がかかります。これに助成があると助かります。また、木材製品の出口、つまり木材が多様に使用される環境を作って欲しいと思います。

黒松: 今も「認証かごしま材」を使った一般建築に対して助成がありますが、それを継続すると共に、リフォームなど他の木材建築に使った時にも助成して欲しいです。

県外へ展開するならSGEC(注4)、CoC(注6)などの森林認証が大前提になります。認証を受けるときには多額の費用がかかるので、助成して欲しいです。今回ウッドショックを受けて、丸太にしても製材品にしても、我々が山を維持し安定的に材を流す価格はいくらなのだろうかと考えました。材の安定価格と安定供給が必要です。大きな価格変動があったとき、発動するような補てん制度があればよいと思います。

 

森田:森林環境税の有益な活用策として何かアイデアはありませんか。

黒松: 森林経営管理制度(注7)への適切な利用は言うまでもないことです。炭素吸収量に対するポイントをユーザーに還元するような制度があります。これを市町村で足並みを揃えて欲しいです。

有馬:先程と同じです。木材製品を購入するエンドユーザーに対して税金を使うべきです。あとは、木材の流通を遡る様に我々が森林までお金を回していくことです。森林環境税(注8)は都市部に多く分配されますが、都市部のユーザーが我々が提供する「おおすみ材」のような持続的な材を使用した時に、助成してもらえると良いです。

 

森田: ユーザーへの持続可能な取り組みの告知はどうされていますか?

有馬: 是非、都市部と地域の首長同士がつながって、地域ぐるみのつながりの中で、持続可能な森林とその製品をアピールして欲しいです。

黒松: ユーザーへのアピールポイントとしては、家が建ち上がった時、脱炭素の取り組みに対して県から進呈される盾をお施主さんへ渡しています。これで、「家を建てたことが環境保全に役立ったのだ」と施主さんに大変喜ばれています。

 

森田:「おおすみ100年の森」が目指すものは、何でしょうか?

有馬: 川上・川中・川下とかは、別々ではなく、林産業という大きな業界は、皆一緒です。「おおすみ」というひとつの林産業で大隅流域の持続可能な森林作りをしていく事を目指せれば良いと思います。

黒松: 孫、ひ孫に大隅の自然を遺していく。そのためにも森林や木材を持続的に使うシステム作りが今、必要です。

 

☆まとめ

以下は、森田俊彦さんの「まとめ」です。

今回川下グループからスタートいたしましたが、ユーザーや消費動向に近い方々が川上側にその動向を伝える必要性があります。これは、今後の森林計画に、その情報を反映されることを願っての運びです。また今回のお二方は、片や大型の集成材や地元ハウスメーカの方。また、他方、もう一方は一般住宅を製材から建築される方でした。つまり、タイプの異なる川下グループの方でした。

 

昔は家を建てる時は、自山から木を伐り出して使っていました。それは、丸太価格が3万円台で自山の材を使うことで、元が取れていたからです。20年前、1棟あたりの木材費用は、500万/2000万でした。現在は、1棟あたり100万/2000万の木材費用です。これは、木材価格の下落も一つの要因ですが、一般建築様式の変化も木材価値の低下を招いています。

20年前の一般建築は、ケタ、梁などに、木材がふんだんに使われ、化粧材など手の込んだ加工材が付加価値を持って使われていました。木材が現代人の心身の健康を保つのに有益なことは誰しも知っていることですが、「侘び」「寂び」を持った和風建築のような木材の美術的価値も、今、特に注目するべきです。

木材使用率を上げて木材循環、強いては森林保全につなげようとするのであれば、和風建築の復活も鍵になると思います。

 

森林環境税(注7)の2020年(令和2年)の交付額は、横浜市3億195万円、鹿屋市4054万、垂水市1149万、錦江町1692万、南大隅町1206万、肝付町2063万で、大隅100年の森のエリア合計1億164万円です。人口減少が進む地方にあって、荒廃の進む森林面積はまだまだ増えていくと思われます。ですから、都市部と地域のマッチングが上手くいく方法を、さらに一層、しっかり考えねばなりません。(森田俊彦記述)

 

(注1)サプライチェーン:部材の製造から製品の流れ、情報の流れを合理化して、顧客に提供する価値の増大を図り続ける総合的な活動。サプライチェーンマネジメント:サプライチェーンをマネジメントすること。

(注2)CLT=直交集成版(クロス・ラミネーティッド・ティンバー(Cross laminated timber):挽き板又は小角材の繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ又は接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し、3層以上の構造を持たせた一般材の事である。

(注3)スマート化: 情報システムや各種装置に、高度な情報処理能力、管理・制御能力を持たせること。社会インフラのスマート化は、ICT(情報通信技術)が実現を目指す目標の一つといえる 。 スマート化された送電網はスマートグリッド、地区全体においてスマート化が進んだ都市は、スマートシティと呼ばれる 。

(注4)SGEC認証:一般社団法人 緑の循環認証会議が認証する森林認証制度。我が国の林業団体、環境NPO等により、2003年にSGECが発足。2018年に改称。人工林のウエイトが高いことや零細な森林所有者が多いことなど、我が国の実情に応じた制度を創設。認証森林面積は203万ha。

(注5)JIS規格(Japanese Industrial Standards)=日本産業規格:産業標準化法に基づき、認定標準作成機関の申し出又は日本産業標準調査会の答申を受けて、主務大臣が制定する規格。日本の国家標準の一つ。1949年以来長らく日本工業規格とよばれてきたが、法改正に伴い2019年7月1日より改称された。

(注6)CoC認証:加工・流通過程の管理認証を意味する。認証ロゴマークを表記するには、その認証製品の出所を証明する必要がある。認証材が森林から加工・流通過程を経て最終ユーザーの手元に届くすべての段階で、 認証材を使われていることが、第三者(認証機関)によって確認されなければならない。その確認をするために、CoC認証取得会社は「いつどこで仕入れ」、「いつどこに販売したか」ということを管理し、 文書化しなければならない。

(注7)森林経営管理制度:間伐などの経営管理が行われていない森林について、適切な経営や管理の確保を図るため、市町村が仲介役となり、自ら管理することが難しい森林所有者と林業経営者をつなぐ制度。 この制度を活用して、健全な森づくりを進め、山地崩壊の防止や水源のかん養、木材の生産など、森林の持つ多面的機能を発揮して行く。

(注8)森林環境税: 森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律(平成31年3月29日法律第3号)に基づき、市町村及び都道府県が実施する森林の整備及びその促進に関する施策の財源に充てるため、個人住民税均等割に上乗せして課される税金である。国の課す税金であるが、実際の徴収は個人住民税に併せて市町村が行う。その収入額は、森林環境譲与税とし、市町村及び都道府県に対して譲与される。

 

参考資料

(1)椎野潤(続)ブログ(246)なぜ、一般社団法人 ぎふフォレスター協会を設立したのか(その4) その1〜3を読んで 2020年9月15日。

(2)椎野潤(続)ブログ(278)新年おめでとうございます 2021年南九州鹿児島での林業再生・山村振興 新しい夜明け 2021年1月8日。

(3)椎野潤(続)ブログ(310)鹿児島県「肝属100年の森」発足 肝付町 錦江町 南大隅町 林業改革 地域をあげての改革スタート 2021年4月30日。

(4)椎野潤(続)ブログ(311)鹿児島県「肝属100年の森」発足 肝付町 錦江町 南大隅町 林業改革 地域をあげての改革スタート(2)ネット討論 2021年5月4日。

(5)森田俊彦著:「おおすみ100年の森」サプライチェーン川下グループの討論、2022年3月9日。

(6)森田俊彦著:「おおすみ100年の森」サプライチェーン川中グループの討論、2022年3月16日。

(7)森田俊彦著:「おおすみ100年の森」サプライチェーン川上グループの討論、2022年3月23日。

 

[付記]2022年4月22日。

 

 

 

[追記 東京大学名誉教授 酒井秀夫先生の指導文]

[指導を受けたブログ名:椎野潤(新)ブログ(411) 高齢者の「有業率」の増加は、最増が宮崎で、次いで福島、栃木が続きます。長野・山梨は 高齢者が3割就業しています 2022年4月19日

 

文月恵理様

 

ブログ配信ありがとうございます。

新しいペンネームでこれからもよろしくお願いいたします。

 

高齢者の「有業率」の増加で、福島が多いとのことでしたが、もう30年位前に、会津金山町を訪れたことがあります。只見川沿いの風光明媚なところです。当時、100歳以上の方が人口500人当たり1人おられるとのことでした。

100歳以上の方が全国でどのくらいの割合でおられるか簡単に計算してみましたら、老いも若きも満員の甲子園球場で32人くらいとなりましたから、かなり高い数字です。

記憶違いがあるかもしれませんが、長命の方が多いことはたしかで、その理由をたずねると、水と空気がきれいで、自分の食べる野菜くらいは亡くなるまで自分で作っておられるからではないかとのことでした。ちなみに豆腐や駅前のそばは美味しかったです。

テレビなどでも、かなり高齢の方がものづくりをして会社の戦力となっていることが紹介されています。皆さん生き生きとしておられますが、背景に人手不足もあるかと思います。

高齢者の豊富な経験がもったいないという一方で、会社の都合が前面に出ないようにしなければならないと思います。

椎野先生のブログの活力と進化の秘訣が、「前年以上に頭を使い考える生活」をしておられるとのことで、そうか、歳をとったら前年以上に努力しないと加齢に負けてしまうのだということに気づかされました。元気をいただきました。

 

酒井秀夫

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