エネルギーの地産地消拡がる 再生可能エネルギー 電力・ 熱供給 新たな地域振興 「低炭素のまち作り」

クラウドからエッジへ――。人工知能(AI)の活用の舞台が、利用者に近い末端(エッジ)に広がってきました。これは地域の小さい事業にも広がっていきます。新たな地域振興「低炭素のまち作り」にもエッジAIが浸透していくはずです。

 

林業再生・山村振興への一言(再開)

2021年9月 (№140)

 

□ 椎野潤(続)ブログ(351) エネルギーの地産地消拡がる 再生可能エネルギー 電力・熱供給 新たな地域振興 「低炭素のまち作り」 2021年9月17日。

 

☆前書き

地域では、かねてから、地元にある貴重な資産である再生可能エネルギーを活用する努力を重ねてきました。「持続可能な低炭素のまち作り」を進めてきたのです。これが政府の打ち出した「再生可能エネルギー積極活用」の大方針で、強い追い風に乗ったのです。2020年4月27日の日本経済新聞に、一年前の「再生可能エネルギー」の記事が出ていました。今日はこれを取り上げてブログを書きます。記事は以下のように書き出しています。

 

☆引用

「地域で作り出した電力や熱で地元施設の需要をまかなう「エネルギーの地産地消」が各地に広がっている。小電力や山林間伐材を利用した木質バイオマス燃料、地中熱など、規模は小さいが自然環境を生かした試みが目立つ。再生可能エネルギーを活用することで一酸化炭素(CO2)の排出を減らすだけでなく、地元企業の事業拡大など産業振興の効果も期待されている。(参考資料1、2021年4月27日、日本経済新聞(シニアライター 近藤英次)から引用)

 

☆解説

2020年当時、各地の自治体で、地域内の再生可能エネルギーを活用して、地産地消の産業振興を進める活動が行われていました。

岡山県北部の津山市では、「第2次環境基本計画」の中で、「持続可能な低炭素のまち」を目指すことを表明していました。同市は水利権の調整や国の許認可手続きなどの面で、小水力発電事業を支援していました。同市の関係者は「津山市での取り組みを軌道に乗せ、エネルギー地産地消モデルとして、全国に普及させたい」と強い意欲を持っていました。同市では小型の電気自動車や電動アシスト付き自転車などの充電に、流水を使った小電力発電を活用する試みが進められました。ここで発電装置を設置したのは、環境保全機器の製造・販売のエリス(岡山市)です。JA晴れの国岡山(同県倉敷市)が所有する水路の水を利用し、低い落差や少ない流量でも水車が回り、効率的に発電していました。

山岳地の長野県は、小水力発電を有望視していました。同県須坂市では県の後押しで地元の土木、電気などの中小企業5社が技術を持ち寄り、小電力発電会社の長野エネルギー開発を、2019年に稼働させました。作った電気は中部電力などに売電しています。

佐賀県は地中熱エネルギーを利用しました。ここでは地中熱は、地下の比較的浅い部分の地中熱を利用しています。火山周辺の深い地下にある「高温の地熱」とは、区別しています。この地中熱は、夏は外気温より冷たく冬は暖かいため、年間を通して安定して利用できるのです。

同県は、2023年秋の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けて整備している「SAGAサンライズパーク」に、地中熱空調システムを導入する準備を進めています。同県神埼市は、2020年9月に業務を開始した新庁舎で、地中熱による空調システムを導入しました。

県新エネルギー産業課は、佐賀平野は「地盤が均質で掘削しやすい。地下水位が高く熱交換能力も高い」と言っています。県は地中熱を産業振興に生かすための「地中熱ポテンシャルマップ(注1)」を作成し、県のホームページで公開しています。(参考資料1、2020年4月27日、日本経済新聞(シニアライター近藤英次)を参照引用して記述)

 

☆まとめ

このブログで取り上げた「再生可能エネルギー」は、今、シリーズとしてブログの中心にしている人工知能(AI)の活用において、極めて重要な分野です。

ですから「再生可能エネルギー」を、ここで是非、取り上げておきたいと考えて、ストックしている新聞記事を調べてみました。でも、最近の記事は、見つかりませんでした。仕方なく一年前の2020年6月の記事を参照しましたが、この分野も、この一年で、相当進化していると思います。

再生可能エネルギーにおいては、太陽光、風力、水力、地熱などの自然物のエネルギーと日々刻々変化する天候・気象など多彩なものについて、企業や人々は、その情報を正確に把握し、これに基づいて、計画・管理を実施しなければなりません。この膨大なデータを解析して正確な結論を得るためには「人工知能ロボットの相棒(注2)」の力を借りる必要があります。それも、最近、実用化されたエッジAI(注3)の力が是非とも必要となるのです。

これまでは、AIを使った解析では、この膨大なデータを、外部の巨大なクラウドデータベース(注4)に送信しなければなりませんでした。それが、エッジAI(注3)では、クラウドに送らなくても良くなったのです。手元の小さい端末で、その作業ができるのです。

ここでは、高額なデータ送信料の大部分を、節約することが出来ます。また、この分析・計画・管理では、個々人・個企業が、巨大な自然界のデータと対峙して、データのやりとりをしなければなりません。そのため、個人・企業の機密情報の漏洩の危険が、常に付きまとうのです。

エッジAIへの転換で、これも、ほとんど、解決できます。これから「再生可能エネルギー」「地産地消」には、「エッジAI(注4)」が、どんどん、入っていくはずです。

 

(注1)ポテンシャルマップ:地中熱の採熱可能能力がひと目でわかるマップ。

(注2) 人工知能(AI):AI(artificial intelligence)=人工知能:「『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野を指す語。人の頭脳の代わりに、記憶し考える機械システム。AIロボットの相棒:AIが計算・分析して回答してくれるスマホなどは、結局、一番頼りになる相棒である。筆者は、これをAI相棒ロボットと呼んでいる。

(注3)エッジAI:エッジAI:クラウドで運用している人工知能(AI)と異なりカメラ、ドローンなど利用者に近い端末(エッジ)で画像解析などを担うAI。あらかじめ多量のデータで学習させたAIを使って予測や分析をする利用方法が一般的。小型の端末でもデータをリアルタイムに高速処理できる。

(注4)クラウドコンピューティング(cloud computing):インターネットなどのコンピュータネットワークを経由して、コンピュータ資源をサービスの形で提供する利用形態。

 

参考資料

(1)日本経済新聞、2020年4月27日。

 

[付記]2021年9月17日。

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