美と性能を極めた家 「田園都市の家」 家具も著しく重要な要素  (その2)

林業再生・山村振興への一言(再開)

2020年8月(№28)

 

□椎野潤(続)ブログ(239)美と性能を極めた家

「田園都市の家」 家具も超重要要素 (2) 2020年8月21日

 

☆前書き

今回のブログは、前回の続きです。伊佐裕社長、家具のスペシャリスト、金子京子さんから、お話をうかがいます。聞き手は、椎野潤です。

 

☆本文

[伊佐裕社長と金子京子さんとのインタビュー]

美と性能を極めた家「田園都市の家」にとっては、「家具」も著しく重要な要素だと感じています。その辺りのことを、お話しいただけませんか。(椎野)

 

「伊佐社長」

「田園都市の家」では、木質感、木目の美しさを表現出来て、それに調和するための家具を用意しました。ここで、木の良さに共感ができたお客様方は、自ずとご自分の住まい空間に相応しい家具を、お考えになり、私共で用途に応じて製作したり、メーカーの中から最適なものを選択して、ご提案に応じてきたのです。

 

「田園都市の家」の出発の後、すぐに進化が始まったと、うかがいましたが、凄いですね。その進化を聞かせていただけませんか。(椎野)

 

「伊佐社長」

木の特質から家具は広葉樹が多く使われてきましたが、針葉樹も上手く取り入れた家具を多いに広めていきたいと考えています。針葉樹は傷がつきやすいと敬遠されてきましたが、反面柔らかく触れるとあたたかく、香がよいのです。強度を必要とする箇所には広葉樹、身体に触れ心地良いと感じる部分には針葉樹を。自然界がまさにそうであるように、針葉樹と広葉樹が共存し響き合うデザインを生みだし、家具もサスティナブルであるべきときだ考えています。

また家具業界と大工の融合も考えられますよね。針葉樹の取り扱いに長けている熟練の大工が家具作りに活躍する場も増えると思います。

 

伊佐ホームズオリジナルデザインの未来に向けた目標、夢を聞かせてください。(椎野)

 

「伊佐社長」

伊佐ホームズの目指す住宅は総合芸術。地域で循環するサスティナブルな素材である木、土、紙を使い、日本の伝統的技法や工芸を建築の場に活かし、美しい住まい、暮らし方を提案してゆきたいです。

 

「田園都市の家」以降に、新しい「置き家具」に出会えた注目例を、お話しいただけませんか。(椎野)

 

「金子さん」

改修工事を依頼されていた開創700年を超える古刹名瀬妙法寺のご住職を「田園都市の家」にお連れした際の出来事です。

ご住職は、この静謐さが心のありようを求める宗教の世界に通じると仰ってくださいました。

そのお言葉からイメージを膨らませ、家具を製作しました。宗派を超えて開かれたお寺を目指す妙法寺さんの受付の家具は、堂々として、おおらかな家カウンターにしたい。そう思い、材料の選定をしました。

来寺される方がいちばん初めに手を触れる天板は、ぬくもりを感じる長さ3m50cmの欅の無垢材を使い、支える本体は、仏具に使われる伝統技法を応用した着色銅板で、仕上げました。銅板を特注製作するにあたっては、高度な鋳造技術が集積する町富山県高岡にあるモメンタルファクトリー(注1)と取り組みました。

銅板の表情は天空に雲がたなびくようなむらを出したい。伝統を現代の住空間に活かす技法、田園都市の家でチャレンジした成果が、ここにも芽生えました。

モメンタルファクトリー(参考資料1)の職人たちと銅が持つ腐食性を利用し、薬品を掛けたり炎をコントロールし完成させ、現場で据え付けました。ご住職からは、「檀家さんたちからも、とても好評です」とお褒めのお言葉をいただき、冥利につきました。

 

☆まとめ

伊佐裕社長に、「田園都市の家」の美と性能を極めた家を完成に導く「家具」の導入についての「要点」を、わかりやすく説明していただきました。金子さんには、伊佐システム(木材トレーサビリティシステム)は、「家」ばかりではなく、人々の心を整え、深いコミュニケーションを築く寺院にも、拡大できることを教えていただきました。これにより、伊佐システムを理解する日本人は拡大します。日本の林業再生と山村振興は、確実に進展します。

「伊佐システム(木材トレーサビリティシステム)」は、今は、首都圏の話ですが、これを日本全国で始めたいのです。

日本各地で始めるとしたら、各地域での一番の林業村で、代々村長を務める家系の当主に立ち上がってもらいます、伊佐ホームズのホームページで「田園都市の家」の写真を見てもらいます。

次に「田園都市の家」のような伝統的な日本の美を継承し、しかも、近代的な美のセンスを取り込んでいる家を、作っている地域工務店は、どこかが一番かを考えるのです。そして、林家の主人と工務店の社長が相談して、製材とプレカット工場を選びます。そして、4人で話し合い、地域の「伊佐システム」の第1号を、なんとしても、やってみたいという決意が出来たら、伊佐裕さんに相談すると良いでしょう。

このほか、この「田園都市の家」に使われている絨毯・天井材、ならびに、家具を製作・納入している人達に、スタートを支援してもらうのも良いのです。その人たちは、田園都市の家はどんな家か。また、伊佐ホームズは、どんな順序で仕事を進めているかを知っているからです。

室内の黒い漆(うるし)塗りの壁パネルは、木曽で作られたものでした。ガラス引き戸、晒竹(さらしたけ)は、滋賀県産です。絹絓(きぬしけ)の天井は越前です。絨毯の緞通(だんつう)は佐賀です。また、家具では、多くのものが飛高山、敷物は倉敷、ベッドは福岡でした。そうすれば、木曽でも、滋賀・越前・佐賀・飛高山・倉敷・福岡でも、きっと、「伊佐システム(木材トレーサビリティシステム)」は動きだすだろうと思うのです。(「まとめ」は、椎野潤が記述)

 

(注1) メンタムファクトリー・Orii:美術銅器着色/メンテナンス・金属部材・インテリア建材・エクステリア建材着色・企画販売を行う企業。本社、富山県高岡市長江、URL:https://www.mf-orii.co.jp/

 

[付記]2020年8月21日 椎野潤記述

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