鹿児島県「肝属町100年の森の会」発足 肝付町 錦江町 南大隅町林業改革 地域あげての改革スタート 

林業再生・山村振興への一言(再開)

 

2021年4月(№99)

 

□ 椎野潤(続)ブログ(310)鹿児島県「肝属 100年の森の会」発足 肝付町 錦江町 南大隅町 林業改革 地域あげての改革スタート

2021年4月30日。

 

☆前書き

森田俊彦さんから、貴重な報告が送られてきました。その報告の題名は、鹿児島県「肝属100年の森」設立です。今日は、これを引用・参照してブログを書きます。(椎野潤記述)

 

☆本文

[肝属100年の森]設立              南大隅町 前町長 森田俊彦

「私も町長任期満了日が迫るなか民間事業者の有志により「肝属100年の森」 設立準備説明会が2021年3月4日に鹿屋市の岡本産業事務所で開催されました。自民党森山国対委員長も出席頂き活発な意見が交わされました。

 

会の代表に選出された、駿河木材大竹野(南大隅町)さんは今の現状を憂い再造林と後世に残す山のあり方を今こそ自ら立上り行動を起こそうと働きかけました。

 

森山先生も鹿児島県森林組合連合会の会長職にあり、本会の趣旨に賛同いただき森林環境税の有効な使い道として、早期の事業開始を望まれるご意見をもらいました。

 

その後本会は、南大隅町を起点に数多くの民間事業者の参加を書面決議にて呼びかけ、副会長山生産業吉重さん、肝付木材工業、山佐産業、石走林業、大隅森林組合、内之浦森林組合他会員に加え、特別監査に森田俊彦、岡本孝志、黒松正大に、協力団体、大隅素材生産協同組合、肝付木事協、なんぐう地区林政協議会で、4月に設立をすることができました。

 

[肝属100年の森の目的]

肝属100年の森の目的として、以下を決定しました。

1. 森林経営の効率化及び森林の管理の適正化「森林経営に適さない森林」の森林整備のあり方を多方面から提案実践する。

2. 都市部と山村市町村の自治体との連携のあり方を確立する。(木育・環境教育等)

3. 民有林(所有者・住民)の意見を反映させる体制を構築する。

2012年5月には、初会合を開く運びで進行中です。

 

[意見集約の過程と今後の予定]

様々なご意見の元、事業を進めていく中で修正を加えて、肝付町、錦江町、南大隅町にも賛同いただき、森林経営管理の委託が受けられるよう組織の改編をする運びになる予定です。

 

各首長さんも本会の設立に大きな期待を寄せておられ、目下、肝付、錦江、南大隅町の行政担当者と組織、人員配置、会計処理等の打ち合わせが進行しつつあり、官民連携の調整中であります。

 

当初早急に組織設立を考えておりましたが、これから先の持続的に循環させていく林業経営を見据えると、今少し時間をかけてしっかりとした組織づくりが必要かと思います。

 

スマート化や新たな技術、手法、人材等を取り入れながら、森林所有者のためにしっかりとした林業経営を行う林業事業体を育成し、長期に安心して働ける職場環境や行政のウィークポイントである専門従事者不足、町をまたいでの計画等を補完する組織とした、広域でのメリットを活用した森林計画を様々な視点から盛り込んでいければと思います。

 

私も4月23日をもって町長を退任しましたが、新町長に最重要課題として引き継ぎました。県知事、副知事、治山林道協会(ドローンによる測量設計、山間部の通信インフラ)等にも本会の趣旨説明と今後の協力をご支援頂く旨了解を得ることができました。

 

これからは、微力ながらも本会が森林経営管理がしっかり出来る組織体に成熟するようサポートしていこうと思います。

 

☆まとめ

森田俊彦さんの報告文を読んで、「いよいよ、ここまで来たか」と、強い感動を覚えました。森田さんが、鹿児島県町村会会長として、この林業再生・山村新興の重要性を伝えたいと、県内の全町村長を一人一人訪問し、熱心に説得し、その準備会への出席の確約を取ったとき、今度は、大きく前進できるだろうと思ったのです。

そして、2021年4月に、鹿児島県の大隅半島南部の肝属地区での準備会「肝属100年の森」の設立に漕ぎ着けました。このブログは、その4月の最終日、4月30日のブログです。4月の末日は、この希望に満ちた第一歩となったのです。

「100年の森」は、皆さんの心が一つになって発足しましたが、皆さんは、それぞれ、多様なご意見を、お持ちだと思います。私は、ブログの筆者として、それを少しでも読者に、伝えていきたいと思います。それを伝えるものとして、薫風薫る5月4日の五月初ブログで、私と森田さんのネット討論を企画しました。皆様、是非、読んでください。(椎野潤記述)

 

参考資料

(1)日本経済新聞、2021年4月22日。

 

[付記]2021年4月30日。

 

[コメント]

[住宅用海外産木材価格、急暴騰。これにどう対応するかが、木材産業だけでなく日本の未来を左右する]

畏友、塩地博文さんが、体調を崩しておられましたが、先週、元気に退院されました。6月末のブログで塩地さんと二人で、この大転換点に、どう対処するのかを論じます。(日経、2021年4月22日参照)

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