コロナ危機のもとで 地域の特産品を救え 自治体ネット通販を支援 地元のネット通販事業者を育成 

全国各地の県や市では、地域の特産品の販売に、自治体として支援を始めています。自治体は、なけなしの資金を思い切って出して、地元の中小事業者が、ネット通販に精通するのを助けています。すなわち、次世代の世界の中核をなす、インターネット通販で、自地域が他の地域に先立って、先行するように誘導しているのです。

先行者が出てきたことは、日本社会にとって、望ましいことですが、このような状況が続くと、次世代に向けて、先進する地域と立ち遅れる地域の差が、鮮明になってきます。地域創生において、立ち遅れる地域が、少しでも少なくなることを願って、私は、新年を迎えて、このブログを書きました。

 

林業再生・山村振興への一言(再開)

 

2021年1月(№71)

 

□ 椎野潤(続)ブログ(282) コロナ危機のもとで 地域の特産品を救え

自治体 ネット通販を支援 地元のネット通販事業者を育成  2021年1月22日

 

☆前書き

インターネット通販を活用して、地域の特産物の販売を支援する地方自治体の動きに、注目が集まっています。2020年11月16日の日本経済新聞に、この記事が出ていました。今日は、これを取り上げてブログを書きます。

 

☆引用

「地方自治体が、インターネット通販を活用して、地域の特産物の販売を支援する動きが広がっている。新型コロナウイルスによる飲食需要低迷で、販路を失った農水産物などの消費を拡大する狙いだ。送料や割引の原資を自治体が負担することで、地元産品の顧客開拓を支える。(2020年11月16日、日本経済新聞から引用)

 

☆解説

千葉県は、2020年7〜8月、新型コロナ危機で、業務用の需要が大きく落ち込んだ農水産物や加工品を、詰め合わせて、JA全農ちば(千葉市)の通販サイトで販売しました。ここでは、販売品として、野菜や果物の他、県が育成した早場米「ふさおとめ」の新米や銚子産のキンメダイの加工品など、地域色の豊かなものをそろえました。その結果、買った人達からは、「普段買わないものを味わうことが出来て、美味しかった」と、とても好評でした。

県は、この成功に手応えを感じ、その後、県産のナシやブロウ、牛肉加工品なども販売しました。この一連の試みでは県が支援し、送料を無料にしています。

栃木県も、農家や加工食品の生産者が、電子商取引(EC)に参入するのを、後押ししています。2020年8月、楽天やヤフーのショッピングサイトに「とちぎsmileマルシェ」を開設しました。ここに、これまでに150の県内事業者が出店しました。2021年2月末まで、生鮮野菜からスイーツまで、多彩な商品を販売します。

県は事業費として、1億1000万円を計上しています。このうち5000万円をこのサイトで実施する割引キャンペーンの原資に充てます。このキャンペーンは、全品を2割〜3割引きするもので、中には注文が集中して売り切れになるものも出ています。

ネット通販による地場産品支援は、市町村レベルにも広がっています。長野県東御市(とうみし、注1)は、2020年9月、楽天市場に、公式オンラインショップを開設しました。ブドウやクルミなどの農産物のほか、ワインや地ビール、ソーセージなど扱っています。

同市は、地域産品の競争力を強めるため、新型コロナが深刻化する前から、ネット通販を計画していました。現在、2022年度までの運営費を計画計上しています。市の担当者は、現在の実施運営により、市内の事業者が、ネット通販のノウハウを学ぶ効果に期待を寄せています。

新潟県上越市は、2020年9月から12月末まで、市内のネット通販サイト「上越特産市場」で、市内産のコメや果物、加工食品などの販売を支援しました。商品の代金や送料を3割引きしました。割引相当額は市が負担しました。(参考資料1を参照して記述)

 

☆まとめ

このブログに出ている県や市は、コロナ危機が深刻なる前から、次世代を目指す新しいビジネスモデルを、作り始めていました。このブログに登場した県・市は、先見の明があったのです。この各地は、ただでさえ苦しい、地元の財政状況の中で、貴重な資金を絞り出して、県・市内の事業者を、他地域に先立って、ネット通販に習熟させる道を選びました。すなわち、他地域に先んじて、ネット通販が中心になる次世代に、自地域を誘導する道に、挑戦したのです。

長野県東御市(とうみし)は、長野県の東部(東信地方)にある市です。東御市(とうみし)は、烏帽子、蓼科をはじめとした雄大な山並み、千曲川の清流がおりなす豊かな風土と長い歴史に育まれた、人口3万人(29,255人)の美しいまちです。

私は、日本各地を「都市」と「山村」の二つに分けて、この広い意味の「山村」を対象に、ブログを書いてきました。東御市(とうみし)は、私が美しく静かな山村と思い描いてきた通りの処です。

その私の理想の山村、東御市が、市内の事業者や市民が、ネット通販の達人になって、次世代を先導して行くように、2022年度までの運営費を計上して、頑張っているのです。各地の皆様、この先導者を見習ってください。どの地域でも同じことができます(椎野潤が記述)。

 

(注1) 長野県東御市(とうみし):長野県の東部(東信地方)にある市。東御市は、烏帽子、蓼科をはじめとした雄大な山並み、千曲の清流がおりなす豊かな風土と長い歴史に育まれた美しいまちです。人口3万人(29,255人)。

 

参考資料

(1)日本経済新聞、2020年11月16日。

 

[付記]2021年1月22日。

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