『WOODx研究会』発足へ

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会)  WOODx研究会 ~ 木造建築と森林資源をつなぐ

                               文責:塩地博文

『WOODx研究会』 ~ 木造建築と森林資源をつなぐ

座長 塩地博文   ウッドステーション 代表取締役会長
   小見康夫   東京都市大学 建築都市デザイン学部 建築学科 教授
   加藤正人   信州大学 農学部 教授
   高口洋人   早稲田大学 理工学術院 建築学科・建築学専攻 教授
   村上心    椙山女学園大学 生活科学部 教授
   石山央樹   大阪公立大学 工学部 都市学科 准教授

ウッドショックに端を発した木材資源と木造建築とのサプライチェーン断絶は、建築と林業の専門家の双方に危機感を共有する事になり、上記メンバーによる研究会の立ち上げを促しました。国産木材の効率的な供給と利活用の在り方を研究するWOODx研究会を発足します。建築系と林業系の学者が集まり、木材資源と木造建築の有機的連携を図ります。

月一回の定例総会に加えて、木材資源と木造建築を合体化させるソフトウエアの開発、森林資源をデジタルツインにより利活用分野を拡張させるなどの分科会活動も進めており、適宜研究成果を公表していきます。

本研究会結成の根本には、林業と建築の情報連動の不足があります。いわば、「大工と木こり」という二大職能によって支えられてきた森林と建築の一体性は、職人不足や人手不足によって、情報連動性が維持しづらくなっています。これをピンチと捉えず、デジタル化への一里塚と捉え、また単なる資源デジタルではなく、デジタルツインによる、金融、メタバース、樹木地図、斜面地図などへとデジタルトランスフォームさせて、バーチャル価値をも創出させる狙いをもっています。

資源情報の抽出だけでなく、そのデジタル情報を活用して、国内木材資源の価値の見える化のみならず他分野への応用を具体化する研究会です。ご期待ください。

☆まとめ 「塾頭の一言」 酒井秀夫

長い間、森林と建築の断絶が続いていました。不自然なことであり、不思議な現象です。デジタルツインを活用してその有機的連携を図ろうとする取り組みが始まりました。日本には個性豊かなたくさんの樹種があります。是非材木屋も仲間に入れてください。

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