村も自分も花で再起 カスミ草と絆を紡ぐ

カスミ草栽培に一人没頭 古里で元気を取り戻す

 

これは福島の原発事故で被災した若者が、大きな苦しみを味わったあと、一人でカスミソウを栽培することに活路を見出し、希望のある生活に戻っていった物語です。人間関係の改善努力からは、活路が開かれなかったのです。大人たちは、人間とカスミソウとのコミュニケーションから、更正の道に入らせました。これは参考になると思います。選んだ花がカスミソウなのも素敵ですね。

林業再生・山村振興への一言(再開)

 

2020年7月(№23)

 

□人間関係での苦悩 花とのコミュニケーションで解決

一人でカスミ草栽培に没頭

 

今日は、刺激が少なすぎて平和すぎる山村社会の中で、若者たちの活性ある社会を持続していくには、どうすれば良いのか、図らずも窮地に陥ったときは、どのように救出すれば良いのか。読売新聞に出ていた原発事故の被災地での青年の苦悩の実話の流れを要約し、それを山村に当てはめて考えてみます。

 

□椎野潤ブログ(234)花で再起 村も自分も カスミ草と絆を紡ぐ      2019年6月日

 

☆前書き

今日は、読売新聞(2019年5月18日)の記事を参考にさせていただいてブログを書きます。これは福島の原発事故で被災した若者が、大きな苦しみを味わったあと、一人でカスミソウを栽培することに活路を見出し、希望のある生活に戻っていった物語です。これは災害地でなくても、どこでも起ることだと思います。今日は、これを取り上げて、これを基にブログを書きます。

 

☆要約

まず、この記事に書いてある話しの流れを、要約して書いてみます。ここでは、主人公の独白の形で書いてみます。

「高校を卒業し、福島市の工場で働き始める矢先、激しい地震と原発事故が起きました。祖父母と車中で夜を明かしました。水素爆発はラジオで知りました。涙が止まらなかったのです。村は、全域が避難指示区域になりました。祖父母は、福島市の仮説住宅に入りました。工場が被災したため、私は、広島県の関連工場で半年勤務することになりました。広島の人は、被災地からやってきた、よそ者をかわいがってくれました。しかし、戻った福島で、思わぬ仕打ちが待っていたのです。

郷里に帰る前に、もらった給料で車を買ったのです。すると「賠償金で買ったんだろう」と誤解されてしまいました。ご近所に、あいさつしても、返してもらえませんでした。みんな冷たいわけじゃない、あいさつの声が小さかったのかもと考えようとしました。でも、不信感は消えないのです。

人と関わるのが苦痛になりました。仕事をやめて、アパートに引きこもりました。パソコンにかじりつき、通勤不要のアルバイトを探し、投資にも手を出しました。暗いトンネルのような生活は2年に及びました。

あの日、テレビを見ていなければ、もっと長引いていたかもしれないのです。花の栽培を伝えるニュースをやっていたのです。現場は、飯館村でした。

2017年3月、大半の避難指示が解除された村が、力を入れていたのが、花の栽培でした。「村に帰りたい」と役場に相談すると、花農家を紹介されました。さっそく、2018年2月から、農業と花の基本を学びました。福島市から、車で通いつづけ、祖父母が耕した農地に10棟のビニールハウスを建てました。祖父母を連れて帰ってきたのは、この春です。村では、今、20軒が小菊やトルコキキョウなどを育てています。今年から仲間になります。まず、カスミソウから始めます。目標は5万本です。ハウスごとに植える時期をずらし、6月以降に、順次、出荷を始めます。

 

☆まとめ

私は、今、「林業再生と山村振興」をテーマにブログを書いています。ブログを書く素材になる記事はないかと、新聞を読んでいて、この記事を見付けました。でも、読んでみると、何処ででも起こりそうなことです。このようなことにならないように、地域全体、社会全体で考えねばならないと思いました。

この話を山村に置き換えて、少しアレンジしてみると以下のようになります。

 

山村で生まれた青年が、少しは刺激のあるところの生活を経験した方がよいと、周囲に言われて、下のマチに働きにいきます。受け入れたマチの人達は、皆、親切にしてくれました。楽しみにしていた郷里に帰るとき、稼いだ給料で新しい車を買いました。でも、この車が郷里に残っていた仲間たちの反発をかって孤立したのです。

本人が、何か自慢そうなことを言ったのかもしれません。地元に残っていた仲間を「凄く遅れている人達だ」と思えたのかもしれません。どちらも起りそうなことです。平和すぎるところにいると、刺激が足りなくなり、このようなマイナスのサイクルに、陥りやすいのです。

地域の若者全員に、平等な刺激を与え、活性のある社会を保つことを考えねばなりません。これは山村の社会作りの原点であり、最重要課題です。でも、人間関係の改善努力からは、活路は開かれなかったのです。大人たちは、人間とカスミソウとのコミュニケーションから、更正の道に入らせました。このあたりは参考になると思います。選んだ花がカスミソウなのもいいですね。(参考資料1、2019.5.18、読売新聞を参照して要約を記述。)

 

参考資料

(1)読売新聞、2019年5月18日。

 

[コメント]

元気を出させるのも、元気をそぐのも、結局、人間関係だと思います。人間関係の距離感は、暮らす場所によって、それぞれ異なるため、それに応じた対応が、どこでも巧くいくということではありませんが、いろんな距離感とその対応事例を把握することは、元気を出していくために、大事なことだと感じています。

凄く難しいけれど、凄く大事なことに、挑戦してくれている人達に、元気を出し続けてもらうために、様々な状況の人たちが壁にぶつかった時、それを越えていった事例を集めて、参考に供していくのも、私の大事な仕事だと思っています。

 

[付記]2020年8月4日

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