恒久仕様の木造モバイル建築とは(その3) ~ 公民連携によるモバイル型応急住宅の社会的備蓄 ~

□ 椎野潤ブログ(長坂研究会)  恒久仕様の木造モバイル建築とは(その3) ~ 公民連携によるモバイル型応急住宅の社会的備蓄 ~   一般社団法人日本モバイル建築協会 代表理事 長坂俊成 1.モバイル建築の大型パネル化と国産材を利用した地産地消化 国内で普及しつつある木造モバイル建築には主

恒久仕様の木造モバイル建築とは(その2) ~ 公民連携によるモバイル型応急住宅の社会的備蓄 ~

□ 椎野潤ブログ(長坂研究会)  恒久仕様の木造モバイル建築とは(その2) ~ 公民連携によるモバイル型応急住宅の社会的備蓄 ~   一般社団法人日本モバイル建築協会 代表理事 長坂俊成 1 はじめに 一般社団法人日本モバイル建築協会(以下、当協会という。)は、南海トラフ地震や首都直下型大

恒久仕様の木造モバイル建築とは(その1)~ 動くみなし仮設住宅としての利用 ~ 

□ 椎野潤ブログ(長坂研究会) 恒久仕様の木造モバイル建築とは(その1)~ 動くみなし仮設住宅としての利用 ~   一般社団法人日本モバイル建築協会 代表理事 長坂俊成 一般社団法人日本モバイル建築協会(以下、当協会という。)は恒久仕様の木造モバイル建築の普及およびモバイル建築を利用した応

再造型林業協定の内容と意義

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第十回) 再造型林業協定の内容と意義   文責:文月恵理 先日、前回のブログでお伝えした「再造林費用を上乗せした価格での木材取引協定」の内容が明らかになりました。ウッドステーション株式会社(以下ウッドステーション)のプレスリリースによると、大手の2×4建築資材供

「国内初」ドローンtoハウジング 第1回現地検討会を開催

□ 椎野潤ブログ(加藤研究会第九回)「国内初」ドローンToハウジング 第1回現地検討会を開催   5月29日(月曜日)、スマート林業のドローンtoハウジング-デジタル在庫情報から乱尺丸太の造材- 第1回現地検討会を木島平村カラマツ林にて開催しました。 これは、林野庁「新しい林業」経営モデル事業「川上

再造林保証木材供給協定のインパクト

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第九回)  再造林保証木材供給協定のインパクト 文責:文月恵理 今、ある木材供給事業者と木材需要者との間で、再造林を前提とした取引協定の準備が進んでいるそうです。締結前なので詳細はわかりませんが、木材の取引価格に再造林費用を上乗せしようとするものだと聞き、私はそんな事が可

在来木造と2×4(ツーバイフォー)の融合

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第七回)  在来木造と2×4(ツーバイフォー)の融合   文責:文月恵理 先日、千葉市内で2×4木造アパートの上棟が行われました。100平方メートルの2階建て、大きな窓の数からみて、10戸程度が入居する建物でしょう。このアパートの建設には、いくつもの革新的なトピ

信州カラマツの家

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第六回) 信州カラマツの家   文責:文月恵理 昨年、ウッドデザイン賞を受賞した「ドローンtoハウジング」構想が、「新しい林業」に向けた経営モデル実証事業の一環として実現しようとしています。長野県の木島平で皆伐が予定されている林分を、信州大学と、そこから発したベ

ウッドデザイン賞2022を受賞して

□ 椎野潤ブログ(加藤研究会第四回) ウッドデザイン賞2022を受賞して    ウッドデザイン賞2022受賞に貢献した加藤研究室の学生、信州大学農学部森林計測・計画学研究室修士1年の唐澤亮君と農学部4年生の光門舞花さんからの報告です。   この度「ドローンtoハウジング〜建築と森

森林直販の具体化

□ 椎野潤ブログ(塩地研究会第四回) 森林直販の具体化 文責:文月恵理 森林列島再生論において、私は山の資源情報と建築の部材データを連動させ、中間流通を省いて直接施主に販売する「森林直販」を提唱しました。その具体化に向けたプロジェクトが、信州大学の加藤研究室とウッドステーション株式会社を中心に動き始