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森を巡る旅-国産材ビジネスセミナーその4「視察旅行での学び②」

国産材ビジネスセミナーの合同視察旅行では、日本全国の林業地を訪れました。多くの経験をしましたが、中でも特に印象深かった事をお話しようと思います。2013年には、飛騨高山を旅しました。ここで知ったのは、飛騨の匠と呼ばれた大工さん達が、その技を全国に広げてきた歴史です。日本の川は、中央の山脈を境に日

森を巡る旅-国産材ビジネスセミナーその3「視察旅行での学び①」

国産材ビジネスセミナーでは年に一度、大阪の経営実践研究会のメンバーと合同で、全国の林業地を訪ねる視察旅行がありました。詳しい内容の説明は控えますが、特に印象に残ったことを書いてみたいと思います。2010年には、和歌山の高野山を訪ねました。標高1000メートルの高野山全体がお寺の境内で、百を超える

森を巡る旅-国産材ビジネスセミナーその2「受講中に遭遇した大震災」

2010年に始まった国産材ビジネスセミナーは、千代田区の元小学校だった建物を活用した、NPOや社会起業家向けのスペースで開催されていました。ビジネスとして本気で取り組む人に来て欲しいという主催者の思いからか、当時はセミナーが平日に行われており、2011年3月11日金曜日、私は会社を休んで受講して

森を巡る旅-国産材ビジネスセミナーその1「参加者二人からのスタート」

林業塾でお会いした牧さんの紹介で、2010年にある方が始めた「国産材ビジネスセミナー」という講座に通い始めました。それまで、国産材は儲からないとか、地域特性が強くて閉鎖的、衰退産業といった話を聞いていたので、はっきりと「国産材+ビジネス」を打ち出した講座は新鮮で、早速受講の申し込みをしたのです。

森を巡る旅-「森の健康診断」

森の健康診断は、2005年に岐阜県の矢作川水系で始まり、その後全国にも広がった、市民の力を生かす森林調査です。公式ホームページには下記のように記されています。『「愉しくて少しためになる」を合言葉に、市民が森林ボランティアや研究者と一緒に流域の人工林に分け入り、科学的に調べ五感で体験するのが森の健

森を巡る旅-六呂師高原「ツリークライミングに挑戦」

林業塾で森林・林業に「はまった」私は、とにかくどんな事でも知りたい、体験したいという思いに駆られていました。岐阜で特殊伐採に感銘を受けたこともあり、日本にツリークライミングを紹介した方の講演を聞いた私は、すぐにやってみたいと、ネットで参加可能なプログラムを検索しました。首都圏で開催される体験会の実施

森を巡る旅-特殊伐採との出会い

岐阜のNPOが主催したイベントの二年目だったと思いますが、特殊伐採を請け負うチームの方が招かれ、その実演を見たことがあります。特殊伐採は、ロープやカラビナなどの登山用具を使い、高い木の上で作業して、簡単には伐ることが難しい支障木などを安全に撤去する仕事です。住宅地の枯れかけた古木や、お寺の屋根に落ち

森を巡る旅-きこりという職業

2007年、林業塾の後に参加したイベントで、私は初めて多くの「きこり」に出会いました。木材の伐採を担う人達で、「素材生産業者」と呼ばれます。当時はチェーンソーから身を守る防護服は義務化されておらず、海外メーカーの装備は高価で、身に着けている人はほとんどいませんでした。高齢の方の中には、ヘルメットさえ

森を巡る旅-「木とつきあう智恵」

私のペンネームの「月」には、とても深い思い入れがあります。家づくり体験塾で日本の森林の危機を知った後、速水勉氏の本で林業塾に行く前に、私が林業への関心を高めたもう一つのきっかけが、エルヴィン・トーマというドイツ人によって書かれた「木とつきあう智恵」という本でした。トーマ氏はこの本で、「新月伐採」

森を巡る旅-西粟倉村その2「木質バイオマスの役割」

クラウドファンディングへの出資でご縁が生まれ、西粟倉村へはその後も何度か訪れる機会がありました。中でも印象に残っているのが、村の温泉施設にお湯を供給する、木質バイオマスボイラーを見学したことです。「西粟倉 森の学校」は、「ユカハリタイル」というオリジナル商品の販売が軌道に乗り、経営の危機を脱して

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