CONTENTS

森と生きるために-森林列島再生論への道⑤「着地そして未来へ」

私が添乗員だとすれば、各章のまとめではなく、最初に見どころを案内するのが自然、そう考えた編集者の発案で、私は「オコシ」と呼ばれる文章を書くことになりました。更に、専門家の共著にありがちな、「結局何を汲み取ればいいのかわからない」事態を避けるため、一般の読者と同じ目線で、私なりの「旅を終えて」を書くこ

森と生きるために-森林列島再生論への道④「道程(後半)」

道程の前半では、建築の高口先生、そして木材と建築・生産システムの塩地氏、金融の松本氏について書きました。後半は山側の専門家、エネルギーの酒井先生、そしてサプライチェーンの寺岡先生についてです。森林とエネルギーをつなぐ-酒井先生私が酒井先生に直接お会いしたのは、椎野先生を囲む会食の席で

森と生きるために-森林列島再生論への道③「道程(前半)」

日本の森林・林業再生への解決策を示す旅、私が案内するその道筋を、各分野の専門家の皆様に書いて頂く必要がありました。訴えたいのは、木造大型パネルが建築のデジタル化を可能にし、汎用化されつつある林業ICTの技術、そしてバイオマス事業と連携することで、国産材の持つ潜在能力を最大限に引き出せるという提言です

森と生きるために-森林列島再生論への道②「承認」

佐伯レポート佐伯広域森林組合で見たかったこと、それは皆伐後の再造林が本当に100%実施されているのか、ということでした。林野庁が毎年発表する「林業白書」でも、再造林は全国的に見て3~4割しか実施されていないと書かれています。理由は、材木の価格が安すぎてコストを捻出できない、シカの食害のために植え

森と生きるために-森林列島再生論への道①「出会い」

日本の林業再生のために、自分にできることを探して旅を続けていた私が初めて塩地氏と出会ったのは2020年、ウッドステーション株式会社が木造大型パネルという技術を普及していくために立ち上げた「みんなの会」という任意団体の設立時のことでした。それまで全く知らない建築の分野で、大きな技術革新が起ころうとして

森と生きるために-西粟倉でのフォレスターギャザリング②

岡山県の西粟倉村で開催された「フォレスターギャザリング2022」において、より良い森林管理を、それを通じて地域の豊かさを実現したいと考える多くの人に出会えたことは大変幸せなことでした。ぼんやりとしかイメージできていなかった「ゾーニング」について、その手法や生かし方の一端を知ることができたのは大きな収

森と生きるために-西粟倉でのフォレスターギャザリング①

2022年10月8日~9日、岡山県の西粟倉村で開催された「フォレスターギャザリング2022」に参加しました。この集いは「日本型フォレスターの相互交流のためのプラットフォーム」で、2015年から毎年、場所を変えて実施されています。(2020・2021はコロナによりオンライン開催)森林管理を仕事にしてい

木の神を祀る地-来宮神社と静岡県熱海市

日本中に木を植えた神様-五十猛命(いたけるのみこと)を祀る神社、その土地の人々との結びつきを訪ねる旅、その初回は静岡県熱海市の「来宮神社」です。なぜ最初に選んだかと言えば、言うまでもなく、自分が何度も訪れたことのある縁の深い土地だからです。神社のホームページには下記のように記載されています。

木の神を祀る地-五十猛命の足跡を巡る

日本神話で杉や檜を作ったとされるのは須佐之男命(すさのおのみこと)なので、木の神と言えば本来は須佐之男命を指すのかもしれません。しかし私が取り上げたいのは、その息子で、二人の妹神と共に日本中を緑にしたと伝わる五十猛命(いたけるのみこと)です。須佐之男命に命じられ、九州から始めて日本全国に木を植えたこ

森と生きるために-WOODx研究会拡大会議②「取り組み報告」

大型パネル工場の製造ラインを見学した後、参加者は事務所内のセミナールームに集まりました。もともとある机と椅子は24名分ですが、この日は全部で30人近くが参加したため、壁際にも椅子を並べる盛況でした。モックの榎本社長の挨拶に続き、ウッドステーションの塩地会長のオリエンテーションでは、WOODx研究

TOP