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森を巡る旅-言葉の探求その4「ゼミ読書会」

私が入った大学の学部は新設で、書くことを勧めてくれた恩師も新任、そして彼にとって私達は初めての教え子でもありました。6~7年後には東京の法学部に移り、最後は名誉教授まで勤められた先生に対し、多くの学生が卒業後もずっと心を寄せ続けました。学生とは立場を超えて真剣勝負、共に酒を酌み交わし、山に登り、合宿

森を巡る旅-言葉の探求その3「ボランティア会報誌」

会社で労働組合の委員長を3年務めた後、結婚と転勤を機に、私は組合活動から離れました。支店から営業本部へ、その後は本社に転勤となり、重要な業務を任されたことから、その後の10年ほどは仕事が中心の生活でした。しかし、どこか打ち込み切れない、その仕事を極めようと思えない自分がいて、虚無感に苛まれていたこと

森を巡る旅-言葉の探求その2「労働組合活動」

旅行会社に入り、都内の比較的大きな店舗に配属された私は、そこで初めて労働組合の活動に触れることになりました。職場ごとに「分会」と呼ばれる組織があり、支店長や業務課長(NO2)といった責任者以外は、役職者も組合員という形態でした。政治学に関心のあった私は、月に一度開かれる全員参加の会合(これも分会と呼

森を巡る旅-言葉の探求その1「書くことのはじまり」

森を巡る私の旅は、実は小さな子供の頃から始まっていたように思います。母によれば、3~4歳の頃から、新聞の文字を指さして、これは「めばえ」の「め」などと口にしていたそうです。入学前には文字の読み書きができ、小学生向け雑誌も、自分の学年では飽き足らず、2歳年上を対象にしたものを読んでいました。「少年少女

林業ビジネスチャレンジ-もくレースペンダント

土佐嶺北の「ばうむ」が制作販売する「もくレース」には、コースター以外にも様々な商品があります。その中で、マグネットとして販売されている直径5センチほどの小さなもくレースは、まとまった数量なら事業者向けに加工素材として卸していただくことができました。手作りモクレースのワークショップでは、まだ彫刻刀を持

林業ビジネスチャレンジ-レーザー加工機用板

2012年頃のこと、日本の各地に「ファブラボ」と呼ばれる、3Dプリンターやレーザー加工機を使った物づくりができる施設が数多く誕生していました。その中でも比較的早く活動を開始した鎌倉の施設に体験に行ったことがきっかけで、レーザー加工機用の板の仕入れと販売に挑戦することになりました。当時、3Dプリン

林業ビジネスチャレンジ-「手作りもくレース」その2

土佐嶺北の「ばうむ」さんの協力を得た「手作り用もくレース」の思わぬ楽しさ・美しさは、それまで私が苦手としていた、他者を巻き込んで行動する機会を広げてくれました。ばうむさんも、ワークショップ用ならばとこの商品の使用を許可し、卸してくれました。そんな折、私の挑戦を知る知人の紹介で、足立区にある都市農

林業ビジネスチャレンジ-「手作りもくレース」その1

国産材ビジネスセミナーを通じて知った、高知県の「ばうむ」という会社は、厚さ5ミリほどの集成材をレーザーでレースのように美しくカットした、「もくレース」という商品を製作・販売しています。土佐嶺北杉の柾目を生かし、コースターやフォトフレーム、ティッシュボックスなど、木肌の優しさとレーザー加工時の焼き色が

森を巡る旅-林業女子会

2010年7月に、「林業女子会@京都」という任意団体が設立されました。京都大学の学生さんが中心となり、林業に従事する人や関心のある人など、女性同士が集まって楽しく情報交換やイベントを行い、ネットワークを広げていこうとする会でした。林業女子会@○○という命名は、他の地域に住む人に、自分達もやろうという

森を巡る旅-国産材ビジネスセミナーその6「アウトプットの重み」

国産材ビジネスセミナーは、この業界における最新事情やキーマンを知ることのできる、効率的な学びの機会でした。しかし、初期に参加していたメンバーは実際に経営者となり、学びではなく実践のステージに上がっていきました。言い訳のできない、情け容赦のないビジネスの世界で生き残っていくためには、いつまでも同じ場所

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