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森と生きるために-森林での放牧

昨日は馬の事を書きましたが、今日は牛を森で放牧する試みについてです。10年以上前になりますが、環境系のコンサル会社が中心になって、乳牛を森林で放牧し、採れた牛乳をブランド化して販売する試みがありました。牛が人工林の草を食べれば、必要な下刈りの労力を省くことができます。森を歩き回ることで足腰を鍛えた健

森と生きるために-馬と人のつながり

所要で神奈川に行く途中、錦糸町で降りる人々の中に競馬ファンらしい男性を見て、かつて訪れた岡山の吉備中央町を思い出しました。そこにある乗馬クラブでは、引退した競走馬を引き取って、普通の人が乗りこなせるよう再訓練(リトレーニング)していました。競走馬は引退後、強ければ種馬としての余生がありますが、そ

森と生きるために-変化への対応

林業や木材業の現状について、深く知ろうと調査を進めると、数年前、時には半年前の事実が今では大きく変わっていて、驚くことがあります。企業名はそのままでも業態が全く異なっていたり、昨年まで原木の3割を県外から購入していた製材工場が、今ではほぼ地域材で需要を賄えるようになるなど、ウッドショックの影響もあっ

森と生きるために-林地の集約化

ずっと準備してきた「森林列島再生論」が9月初めに出版される予定です。校了の時点でやれる事は全てやったと思っていても、やはり後から「これも書きたかった」と思う内容が浮かんできます。その一つが、あまりに細かく分かれたままの、日本の森林の所有形態の問題です。日本政策投資銀行の方が、日本の森林の所有者は約2

森と生きるために-気候変動と木材

ヨーロッパに生育する樹木の種類は、アジアや日本に比べてかなり少ないそうです。その原因は、何度も訪れた氷河期に多くの樹種が生き残れず、数が減ってしまったからだと言われています。日本の場合は、南北に細長い地形のため、緯度では北海道がイタリアやスペインなどヨーロッパ南部、九州はモロッコやアルジェリアなどア

森と生きるために-気候変動と住宅性能

「家の作りやうは、夏をむねとすべし」とは、良く知られた徒然草の一文です。冬はどんなところにも住めるが、夏に暑い家は耐え難い、と続きます。吉田兼好が住んでいた京都は、昔から冬寒くて夏は暑いところと言われていましたし、それ以外の地域でも、障子や襖を開け放てば風が通るように、家の向きなどを工夫して建ててい

森と生きるために-山長グループの大型パネル工場②

長い歴史を持つ山長グループが、もともと集成材を原則とする木造大型パネルの工場を自ら手掛ける。その目的は「国産材復権への挑戦」ではないか、私はそう考えました。歴史のある企業は、変化への対応力に優れた企業でもあります。社会が大きく変わり、しかもこの30年間、木材の価格がずっと下がり続けてきたにもかかわら

森と生きるために-山長グループの大型パネル工場①

和歌山県の田辺市に本社を置く山長商店、その歴史は古く、ホームページによれば江戸時代末期から育林事業を始めたとあります。所有する6000haの山林やその周辺地域から丸太を伐り出し、製材・乾燥させ、プレカット工場で加工し、住宅建設の現場に納品する、一貫生産を手掛ける老舗の企業グループです。山長材と言

森を巡る旅-木材コーディネイト基礎講座②

2019年の12月、国材コーディネイト基礎講座の二回目の演習が、前回と同じ飯能で行われました。ほぼ一日、製材所や屋外で過ごすので、防寒対策を厳重にするよう注意がありました。私はもともと寒がりなので、言われずとも人より多く着込んでいくのですが、この時はそれでも足りず、使い捨てカイロをもらって背中に貼っ

森を巡る旅-木材コーディネイト基礎講座①

3年ほど前、兵庫県にあるNPO法人の主催する「木材コーディネイト基礎講座」を受講しました。この団体は10年以上前からこの講座を開催していましたが、場所が丹波市という遠方だったため、10万円を超す受講料と交通費・宿泊費の負担、そして休みを取る日程調整の困難さで諦めていたのです。この年は、初めて東京での

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