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デジタル森林情報の活用に関する調査報告

一般社団法人日本森林技術協会の2024年度の助成事業に採択され、林業ICTに関する全体像を知りたいと調査した内容をまとめた報告が、「森林技術」の8月号に掲載されました。SNS当への転載が可能になりましたので、内容を公開いたします。研究者から見れば十分な調査・分析とは到底言えないかもしれませんが、あく

ミツマタの花咲く森

岡山県美作市の右手(うて)地区という場所を訪問する機会があった。ミツマタの産地で、「局納ミツマタ」といい、造幣局に納入していた時期もあったらしい。古くから木地師の里としても知られ、今も伝統を受け継ぐ人が細々と活動している。清流を利用したアマゴやニジマスの養殖場があり、林業遺産に指定された「水車製材」

再造林費用を生み出す

先週、再造林費用を製材品1m3当りで割り返すとどのような結果が出るのか、という試算に関する勉強会があった。再造林とは、一定面積の人工林を全て伐採した後、跡地を地ならしし、地域によってはシカに食べられないよう周囲に高い柵を張り巡らせ、苗木を植えて、5年ほどの間は雑草に負けないよう夏に草刈りを行うな

樹木を巡る命の話

木を伐ることは、命を奪うことなのだろうか?先日、数人の若手仏教僧侶とお話する機会があり、同席したある人がそんな質問を投げかけた。木を伐ることに罪悪感を覚える人は沢山いる。特に百年を超えて太くなった樹木には独特の生命感が宿り、人知の及ばない尊さが備わる。しかし社寺の建立には昔から巨木が使われてきた

命の順送り

今年89歳になる母は、膝を痛めていてゆっくりとしか歩けない。それでもかつて参加していたグラウンドゴルフの仲間から声をかけられ、スナックでのカラオケや温泉旅行によく出かける。町のシニアの集まりでカラオケの講師を10年務め、先日勇退したばかりだ。何人ものお百姓さんからしょっちゅう野菜を頂き、近所にはお惣

森林組合が作る木造建築

農家が自ら育てた野菜や果実を使い、ジャムやジュースを作る、レストランで料理として提供するなど、付加価値を高めて販売する試みは沢山ある。しかし、林業事業者が育てた木を使って最終製品まで作るという事例は少なく、あっても木のコースターやカトラリーなどの木工品、木材を組み合わせた什器などがほとんどだ。木材の

WOODx研究会に見る森林と建築の関係の変化

WOODx研究会は2022年10月1日に発足した任意団体で、ほぼ月に一回のペースで開催する会議は8月で31回を数える。大手ゼネコンが提供する、末尾が大文字のWOODXというアプリがあるようだが、それとはまったく無関係の別組織だ。会則には、「本会は、オープンイノベーションにより、国産材利用の中心と

佐伯の再造林を支えるもの

製材品1m3あたりの再造林費用が、佐伯は他の地域に比べて非常に低い金額に抑えられているようだ。しかし、1㏊当たりの再造林費用は決して安い訳では無く、むしろ全国平均(R6年度の林業白書によれば295万円)を上回る。防鹿柵の資材などは大量に仕入れることでコストを下げているものの、ネットは防弾チョッキに使

再造林費用の真実

一定面積の木を全て伐採した後、跡地に苗木を植えて、ちゃんと森に戻るように周囲の草刈りをするなど、5年くらい面倒を看る仕事を再造林と言う。令和6年度の林業白書を見ると、その費用は1㏊当たり凡そ300万円、そのうちの7~9割(地域や条件によって異なる)は補助金が出るが、残りは所有者が負担する。しかし原木

縮小する国の未来デザイン

参議院議員の任期は6年。それは本来、目先の物事にとらわれず長期的な課題に取り組むための制度だと思うが、今回の選挙では、本当にこの国に必要な議論がなされたようには思えなかった。人口の激減、全国的なインフラの劣化という確実にやって来る未来を踏まえて、その変化にどのように適応していくのかというグランドデザ

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