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森と生きるために-西粟倉でのフォレスターギャザリング①

2022年10月8日~9日、岡山県の西粟倉村で開催された「フォレスターギャザリング2022」に参加しました。この集いは「日本型フォレスターの相互交流のためのプラットフォーム」で、2015年から毎年、場所を変えて実施されています。(2020・2021はコロナによりオンライン開催)森林管理を仕事にしてい

木の神を祀る地-来宮神社と静岡県熱海市

日本中に木を植えた神様-五十猛命(いたけるのみこと)を祀る神社、その土地の人々との結びつきを訪ねる旅、その初回は静岡県熱海市の「来宮神社」です。なぜ最初に選んだかと言えば、言うまでもなく、自分が何度も訪れたことのある縁の深い土地だからです。神社のホームページには下記のように記載されています。

木の神を祀る地-五十猛命の足跡を巡る

日本神話で杉や檜を作ったとされるのは須佐之男命(すさのおのみこと)なので、木の神と言えば本来は須佐之男命を指すのかもしれません。しかし私が取り上げたいのは、その息子で、二人の妹神と共に日本中を緑にしたと伝わる五十猛命(いたけるのみこと)です。須佐之男命に命じられ、九州から始めて日本全国に木を植えたこ

森と生きるために-WOODx研究会拡大会議②「取り組み報告」

大型パネル工場の製造ラインを見学した後、参加者は事務所内のセミナールームに集まりました。もともとある机と椅子は24名分ですが、この日は全部で30人近くが参加したため、壁際にも椅子を並べる盛況でした。モックの榎本社長の挨拶に続き、ウッドステーションの塩地会長のオリエンテーションでは、WOODx研究

森と生きるために-WOODx研究会拡大会議①「大型パネル工場見学」

2022年9月21日、千葉市稲毛区にあるモック㈱の大型パネル工場で、WOODx研究会の拡大会議が、工場視察を兼ねて行われました。WOODx研究会は、ウッドステーションの塩地会長が呼びかけ、林業と建築のデータ連携を目指す大学教授や林業・木材事業者が集まる任意団体です。今回は、新設された大型パネル工

森と生きるために-伊太祁曽(いたきそ)神社

2022年9月8日、千葉市稲毛区に新設されたモック㈱の大型パネル工場で、開業を祝う式典とお披露目の会が催されました。その時、はるばる和歌山県から来られて、社業繁栄の祈願を執り行ったのが、伊太祁曽神社の禰宜(ねぎ)の方でした。伊太祁曽神社は和歌山市にあり、『日本書紀』に「我が国に樹木を植えて廻り、

森と生きるために-丹波の森で設計図面から製材・伐採を行う(有)ウッズ②

(有)ウッズは、両鴨阪地縁団体という二つの集落が所有する山を管理しています。面積は約40ヘクタール、一定の地域ごとに毎年契約を結び、20年かけて全体を択伐ができるような状態にしていく、息の長いお付き合いです。毎年2キロ程度、搬出に必要な道を付けていきますが、そこで重視するのは、昔、その山で植え付けや

森と生きるために-丹波の森で設計図面から製材・伐採を行う(有)ウッズ①

木材はこれまで、山で伐採した時は誰が使うのかわからない、プロダクトアウトの商品でした。品質の担保も安定供給の体制も弱く、補助金の出る範囲でやればいいと考える人達がほとんどだったのです。それでは木材の価値は上がらず、山の維持管理ができないと考え、ウッドステーションの塩地会長は書籍「森林列島再生論」(日

森と生きるために-JAPIC森林再生事業委員会

2022年8月26日、ウッドステーションの塩地会長がJAPICの森林再生事業化委員会で講演され、私はその助手としてオブザーバー参加しました。JAPICの正式名称は「一般社団法人 日本プロジェクト産業協議会」といい、日本の様々な産業において重要な地位を占める企業が数多く参加しています。(所属企業は

森と生きるために-モック(山長グループ)の大型パネル工場

紀州材の製材・プレカットで年間1200棟を生産する山長グループ。モックはその首都圏での販売を担う、中堅の建材商社です。千葉市稲毛区に新設された工場の本格稼働を前に、社長の榎本氏に話を伺いました。印象深かったのは、プレカットが広く普及する前の状況と、今の大型パネルが似ているのではないかというお話で

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