それは森と深くつながる方法。松の実生に心惹かれた幼少期、天城山に降った雨が流れる狩野川のほとりに佇んだ少女時代、私はずっと森に帰りたかった。でもその道が見つからない。箱根でのパークボランティアに、チェーンソーを握るきこり入門、森林系の団体での活動、どれも何かが違うと感じた。そして去年
今年一年を振り返ってみると、椎野ブログ・WOODx研究会の事務局に加え、受託業務ではFSCジャパンの依頼で実施した取材と原稿執筆、FSC認証材供給に関するアンケートの実施、岡山県美作市右手地区の農泊推進事業、埼玉県産木材の供給促進事業、そして自ら企画した林業ICTに関する調査と報告、1月の再造林ツア
林業や木材産業の方に話を伺うと、どこも人手不足が課題だと聞く。しかし中には、大学の新卒者や他業種からの優秀な転職者が集まるとか、離職率が極めて少ない組織がある。そういった会社や森林組合に共通しているのは、様々な領域に事業展開する、あるいは従業員に多くの能力を身に付けさせようとしていることだと思う。
森林組合は全国に607組織、組合員の所有する森林面積は1,047万㏊。(2023年3月末現在)日本の森林の約42%を森林組合が管理している。森林組合は「森林組合法」に基づいて設立され、組合員の経済的社会的地位の向上、森林資源の保続培養・森林生産力の増進を図ることで国民経済の発展に貢献することを目的と
先日、「森林直販ツアー」と銘打って、大分県の佐伯広域森林組合を訪れるツアーを開催した。定員は20名としたが、参加希望者が相次ぎ、最終的には26名もの方に参加頂いた。通常の視察は組合本所や工場を巡って説明を聞くのが一般的だが、今回はそれだけでなく、座学では「佐伯型循環林業」、「製材品1m3あたりの再造
先週、先々週と、再造林について書いた私の文章に対し、ジャーナリストの赤堀氏に厳しいご意見を頂いた。いずれも、文章で言いたかった本筋のテーマに対してというより、再造林の推進に伴う弊害や、間伐を続ける立派な林家さんの存在を忘れて欲しくないという内容だ。赤堀氏は少数者の声を拾い、その主張は心ある人々に
先週、再造林とその公的支援について書いたところ、思いの他多くの方々からご意見を頂いた。私自身は、税金投入への疑問から再造林を躊躇することが、感覚としては健全ながら、国土保全の重要性を考えればやはり実施していくべきでは、という主旨の発言をしたつもりなのだが、中には私が間伐の継続を否定し、皆伐を推進して
再造林費用への税金投入をどう捉えるべきか、考えさせられる出来事があった。埼玉のある製材工場で働く方と話していて、日本の低い再造林率(3割程度)を嘆いた私の発言に対し、その方はこう言ったのだ。「私達も以前からずっと、成長した木は伐って使い、新たに植えて更新していくべきだと言ってきたんです。でも再造林に
木材は広域に流通していて、外材という言葉を一般の人も知っているくらい、遠方から運ばれるものだという認識が一般的だ。但し普通の消費者は木材の値段が高いと思っているから違和感を持たないが、この業界のことをちょっとかじってみると、こんなに重くて嵩張り、しかも値段の安いものをどうして遠くまで運ぶのだろうと不
平成2年(1990年)、スギ中丸太の平均価格は現在の倍近い3万円前後だった。バブル崩壊に始まった日本のデフレ時代、丸太価格は長期にわたって下落し、戦後に植えられた人工林がせっかく収穫の時期を迎えたというのに、建築に使われる木材の多くは外材を中心とした商流で固められ、森林組合の多くは補助金をもらって森