朝の情報番組でサラダが特集されていて、改めて気づいた事がある。日本で生野菜のサラダが食べられるようになったのは、戦後、進駐軍が生野菜を食べたいと、生食できるレタスを栽培するようになって以降のことだそうだ。日本人はずっと昔から魚介類を生で食べてきたが、野菜には火を通していた。それは土に混ぜ込む肥料と
2020年の7月に大水害に襲われた人吉市は球磨川の中流域、今回の地震で大きな被害を被った八代市は球磨川が海に注ぐ場所にある。熊本県は林業が盛んで、2023年のスギの生産量は615千m3で全国5位、ヒノキは280m3で全国一位を誇るが、残念ながら、全国的な傾向と同様、再造林が追いついていない。熊本県
明治40年に創立され、今年で119年を迎える神奈川県立吉田島(よしだじま)高等学校、その取り組みを知り、矢倉沢演習林(約30ha)を見せて頂く機会があった。昭和5年には吉田島農林学校となり、当時はここで林学を学べると、本多静六の著書を抱え、期待に胸を膨らませた学生が集まったそうだ。時代の流れで、今
懐疑主義と聞いて、私は当初、何にでも疑いを抱くひねくれた考え方を思い浮かべた。しかし古代ギリシャの哲学者達が生みだした思想はそんなイメージと異なり、絶対的な真理の存在や自分自身に対しても疑いを持ち続ける、謙虚で建設的で穏やかなものだった。二か月に一度参加している大学OBの読書会は、自分からは手に取
森林認証のFSCジャパン(日本森林管理協議会)に個人加入して19年近い。この認証を始めて知った時は、何と素晴らしい活動だろうと感激し、少しでも普及に貢献したいと無給でイベントの手伝いなどに関わった。当時は使える予算が少なく、事務局長もほとんど手弁当で活動されていたと思う。その後、紙の無駄を環境破壊
埃だらけの道を、自分の身長の半分近くもあるポリタンクを両脇に下げて歩くニジェールの少年の姿、ギュッと結ばれた口元がその任務の厳しさを示している。最近届いたユニセフ季刊誌の表紙とその特集記事は「水の破産」が世界中の多くの人々にいかに深刻な災いをもたらすかを知らせるものだった。 「水の破産」は20
「僕らは今日ただ一羽の夢見がちな烏になって 光を受けて続くこの道を辿り直していく」NHKのサッカーテーマ、米津玄師の「烏」の一節だ。もともとそこまで熱心なファンではないが、この曲、特に巨大な造船所を舞台にしたミュージックビデオに魅了され、数十回も繰り返し視聴している。この曲の一体何が、私をこれほど
いつも通る道の脇に、建設計画を記す看板が立ちながら、ぽっかりと空いたままの敷地がある。この辺りは建て替え需要が多いが、3月に取り壊しが完了しても、工事は始まる気配がなかった。言うまでもなくイラン情勢による建築資材の欠品・高騰のせいだろう。庭付きの一戸建てが無くなり、木造3階建ての集合住宅は8月完成
スペイン・バルセロナで140年も建設が続いているサグラダファミリアのメインタワー「イエスの塔」がようやく完成した。関係者が力を尽くし、設計者アントニ・ガウディの没後100年という節目に間に合わせたのだろう。ここで50年近く働き、今では彫刻部門の責任者を務める外尾悦郎という方の話を聞くと、ガウディが
建築においてオンサイト(現場施工)とオフサイト(工場生産)の違いは何か、その質問に対してある大工さんは、「不確定要素が多いか少ないかですね」と答えた。オンサイトの場合、天候をはじめ、近隣への騒音影響や車の通行等の他にも、思いもよらない事態が発生することがある。大工さんは不測の事態に対応する能力を磨