昔、労働組合の活動を担っていた時、すぐには解決しなくても、訴え続けることでいつか改善されていくという先輩の言葉が支えだった。取得できる年休日数の増加や、女性だけにあった残業制限の平等化、職域の拡大など、少しずつでも着実に得られる成果に納得感があった。もう40年も前のことだ。しかし現在に至っても、
高校で林業を教える先生に出会った。林業大学校のような専門教育機関ではない高校で林業を教える教諭というのは、その方の県では一人だけ、最も多い北海道でも13人、全国でも100人程度しかいないらしい。その方の学校は、昔は地方に沢山あった農林高校の一つで、今は農・食・環境といった分野の学科に再編されて存続し
「ざいせき」と打つと在籍ではなく材積、「しゅうせい」と打てば修正より先に集成と変換されるパソコン、苦笑いしながら、ここまで良く辿り着いたなと過去を振り返る。速水林業の「林業塾」に参加してから18年。一般企業に務めている間は、ただ森林や林業の周辺を歩き回り、いつか貢献できる何かを見つけたいと夢想し
ずっと話に聞いていた先端技術が息づき、確かな鼓動を刻んで生れ落ちる日を待っている、そんな光景を目にした。大型パネル生産パートナー会総会、先日そこで披露された開発中のサービスのゲートウェイは、意匠AIと呼ばれる画像解析技術で作られている。建物の平面図と立面図を読み込ませるだけで間取りや開口部・窓の種類
高市首相の電撃解散で自民党は大勝し、100人以上の元議員が失職した。従来ならば、落選者は党支部などに職を得て次の選挙を目指すことが多かったと思うが、今回はあまりにも数が多く、任期満了までの4年間、衆議院の解散は無いだろう。多くの政治家が、志の途中で一旦その道を外れ、別の仕事で食べていく方法を模索せざ
造作材(ぞうさくざい)をネットで調べると、「建物の内部や外部の仕上げに使われる木材や取り付け材の総称で、室内空間のデザインや使い勝手を左右する重要な部材」だそうだ。具体的には天井、床、壁、棚、階段、窓枠、ドア枠、巾木、廻り縁、手すりなど、人の目に触れる部分や日常的に使う部分に用いられ、室内の統一感や
私達が漠然と「日本の自然」だと思っている風景は、太古の昔から、人と自然がせめぎ合いながら形作ってきたものだ。日本列島は4つのプレートがぶつかる活発な造山運動によって生まれた。乾燥しがちな中緯度にありながら、ヒマラヤ山脈で流れを変えられた気流のおかげで豊かな雨に恵まれ、水は山を削って肥沃な土を運び、裸
昨年の秋、関東近辺の複数の製材所で話を伺う機会があった。その中で特に印象に残ったのは、埼玉のある社長さんの「80年生の森を伐っても柱なんて一本も取れませんからね」という言葉だ。どういうことなのか、詳しく理由をお尋ねすると、柱や梁は、白太(しらた・辺材)を含むから強度が出る。木が太ると、製材して四方を
昨年の秋から、岡山県美作市の右手(うて)という地区で農泊推進事業に関わっている。岡山県の北東部、鳥取との県境に近い地域だ。ここは水源の里で、標高600~800mの中国山地から幾つもの支流が谷を削り、梶並川に注いでいく。清流で釣りを楽しめる養魚センターや、快適なコテージ・キャンプ場もあり、シーズンには
先日、FSCジャパンが主催するステークホルダーミーティングに参加したが、120人もの方が来られていて驚いた。最近大手企業が、国産材の調達にあたり、持続可能な資源管理がされているかどうかを厳しくチェックすると表明するなど、国産材に潜む環境破壊リスクが広く認知されるようになってきた。森林認証の木材なら、