私は毎年、ある山岳雑誌の出版社のカレンダーを購入しています。一日の朝、カレンダーをめくる時は、いつもワクワクします。不思議と、自分にとってどんな月になるのか、あるいは自分がすべき事などが、その月の風景に現れている気がするからです。
例えば、2018年の8月は、一面に広がる湖上からの景色でした。私は泳げないので、ボートやカヌーに乗らない限り、目にすることのない眺めです。当時の私は、ホームページの作成を人に頼もうと考えていましたが、それを見た瞬間、これまでの自分ではダメだ、何とか自力で泳いで、向こう岸にたどり着く以外にないのだと直感しました。それがきっかけで、自作のホームページを作り、スキルアップと、わずかながらも発信力を得ることができたのです。
2022年6月のカレンダーは、青森県の奥入瀬渓流の景色です。いつか訪れたい清流ですが、水の流れは激しく、場所によっては白く泡立ち、渦巻いています。今月は、初めて挑戦する書籍の原稿を最初から書き直すことになり、まるで急流に流される笹船のように、時に渦に引き込まれ、水底から二度と浮かび上がれないのではないかと、不安になることもありました。今はようやく流れの穏やかな場所にたどり着き、次に待ち構える難所に備えて身を整えているところです。もしかしたら、向かう先は大海なのかもしれません。
カレンダーは、そんな私の心象風景とシンクロする、静かで心強いアドバイザーです。
文月ブログ
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