文月ブログ

森林組合の多様な姿

森林組合がどうあるべきか、法律の枠内で経営することは当然として、何をどこまでやっていいのかには様々な考え方があるようだ。木や木材と何の関係も無い仕事に違和感を覚えるのは誰でもわかるが、木材の先にある建築に手を伸ばすことには異論があるかもしれない。
昨日紹介した森林組合の方に詳しくお話を伺うと、プレカットは平成の初め頃に行っていたが、坪単価が極端に下がって短期間で止めたそうだ。もともと製材工場は持っておらず、製材業者に賃挽きを依頼している。しかし建築士を雇っていて、地元の木で家を建てたいという人や、地域材を使う公共施設への木材供給に関しては、製材・プレカット事業者・工務店との間でコーディネイトを担っている。しいたけ栽培は原発事故の影響もあって今はやっておらず、薪の生産と販売はキャンプ場の運営管理業務との時間的な補完・調整に適しているため、継続しているとのことだった。
中心の業務はあくまでも山の集約化と間伐・搬出であり、少ない人数でその成果物を最大限に生かすことを考え抜いていることが伝わってきた。最近では、ウッドショック後の住宅需要縮小に伴い、製材品の取引価格が合板向けの価格を下回るケースもあるそうだ。そんな状況下で木材に付加価値を付ける方策の一つとして、これまでも実績のある建築サイドに寄っていくというのは一つの選択肢なのだろう。
森林と建築を最短距離で結ぶ森林直販は、山の当事者が主役になって動かして欲しい、私はそう考えてきた。山で働く人達が、人々の暮らしの支え手として喜ばれ輝く姿を見たい、そう心から思う。

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