文月ブログ

寄せるデジタルの波

森にデジタルの波がヒタヒタと押し寄せている。保守的で新しいやり方に抵抗を示すと言われていた林業に関わる人達が、本格的に変わろうとしているのを感じる。意欲のある人々はとっくの昔から取り組んで成果も出しているが、やらねばと思いつつ手を出せずにいる組織も多い。最近の技術の進歩と、他業界から参入する新興勢力が既存のサービスに価格や操作性で戦いを挑んでいる状況の中で、何が自分達に合ったものなのかを掴みかねている。
数千~数万haを一度に調査するなら、単位面積当たりのコストは航空測量が一番安くて速そうだ。県がオープンデータの整備に熱心なところはそれを使えばいいが、いつ撮った画像か、次にいつ更新されるのか、タイムラグが生じるのが悩みでもある。
ドローンなど精度の高いモバイル測量機器は価格が5百万円~数千万円もするし、市販のレーザースキャナは30万円前後と遥かに安いがまだ精度で劣るようだ。
何をどんな風に使えば利益につながるのか、未来が開けるのか、多くの人々が暗中模索の状態ではないだろうか。だからこそ、単なる統計でなく、規模や作業形態、地域性を考慮したICTの導入状況とその実態調査が必要だ。まだほんの入り口に立ったばかりだが、私自身でそれをやろうと思う。趣旨に賛同して頂けたら、どうかご協力頂きたい。

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