林業DXが今どんな状況にあるのか、その進み具合を調査している。誰に聞いても、その人の良く知る地域・対象者のこと以外は曖昧で、全体像が掴めない。
まだ始めたばかりだけれど、行政の人と話すと、歯切れの悪さや躊躇を感じる。例えば森林クラウドの構築に関して、実際にはそれがどんな機能を持ち、どういう風に役に立つのか、自信が無いまま開発しているように見える。単にこちらの知識が足りないだけという可能性もあるが、むしろ一般人にわかりやすく説明できずに、どうやって普及させるのだろう。やるべき事とできる事の間にズレがあり、それを埋められないジレンマが伝わってくる。
例えば森林クラウドの用途として、伐採届に関し、3年後には紙の申請を無くして全てデジタル化すると決めてはどうだろう。(既に実施しているところもあるかもしれない)批判はあっても、その方向に進むべきなのは明白ではないだろうか。拙速という言葉は、変化したくない人達が使う常套句だ。ユーザー側に支障があれば、それをサポートする民間事業者の雇用も生まれる。
どんな仕事にも苦労はつきものだ。しかし苦労のしがいがあるかどうかで人は変る。森林行政に携わる人たちには、地域の森を、人々を潤す資産にするための苦労を知って欲しい。
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